6名参加。東京、神奈川、茨城、京都より参加。腰割り前のトレーニング、ルルベ、ドゥミプリエ、壁の股割りから開始。本日のカウントは、さいたまトリエンナーレ2016千秋楽での一ノ矢さんとJACSHAの相撲聞芸術フォーラム「相撲道と作曲道」より、宇宙との対話、「グラウンド・ツアー:泥モノ」(藤森照信著)より、地母神信仰と四股、「占星術の文化誌」(鏡リュウジ著)、竹野相撲甚句(川尽くし)、行司の呼び上げと取り組み、「日本音楽のちから」(現代邦楽研究所編)より、作曲家達の邦楽作曲について、全員のカウントで1000回。今日は比較的アレグレットであったが、一日稽古休みを挟むといつもよりきつく感じる。人数は四股1000初期くらいで、あの頃は今日のようにアレグレットであった気がするし、休みの後は心身がリフレッシュされ、かつ少人数だと軽めのテンポになるのかもしれない。
本日は、カウントに読み物が多かった。内容にもなんとなく繋がりを感じる。宇宙や星空や大地、といった壮大なものをそれぞれ違った視点で取り上げているテキスト。
JACSHA野村によるフォーラムの書き起こしからは、物理科学や理系に音楽が身近であったら、世界は変わっていたのでは、という一ノ矢さんのコメントが印象的。「原子力は宇宙との対話ですから」。四股でも毎日、参加する一人一人が自由に世界と対話して思いもよらない物語が生まれ出る。その想像力は、世界を変えていく予感に満ちている。
石神さんは、学んでいる占星術を紹介。生まれた時の空に惑星がどう配置されているかによって、いろいろ読み解けるのだという。アセンダントと太陽と月は、外観の雰囲気を作るものなんだそう。
竹澤さんの本には、池辺氏と三枝氏のコメント(1999年)。三枝氏は、ポーランドで、なぜ日本人なのに邦楽器の作曲をしないのかと問われ、それから邦楽曲ばかりつくっていたが、邦楽と洋楽は平行線だ、水と油だ!と苦悩の叫びを紹介!
JACSHA鶴見による本日の竹野甚句「川尽くし」もまた、ウィットが飛んでいる(川だけにウェッティ)。江戸、大阪、京都などの大河川が出てきたかと思えば、川は皮にスライド。我らが四股1000メンバーの大切な楽器も登場。甚句が記された草書に、一文字読み解けないものがあると、みんなで読み解く。「る」は、「ま」や他の文字にも似ていると、竹澤さんが学生時代のテキストを引っ張り出して教えてくれた。
JACSHA世話人里村の本からは、「土の中から世界が出てきた」と考えた昔の人は、土をだんだんと盛り上げてとうとう建築を作った、という話。泥の建築を作るのと宗教に対する感覚は近かった。四股も登場。土俵築にも「築」の文字がある、土俵も建築と考えると、またちょっと違って見える。
こうした四股談義の後に、夏至の夜四股を開催する上でのネット環境についても議論。リモートで暮れゆく夕焼けを味わいながら、同じ土俵を体感するために、重心の安定も大切だが、通信の安定も大切だ。