すもう×おんがく「ファソラシどすこい!タコどすこい!」
2月のクリエーションレポ:その1
〜工藤さん、松平さん、一ノ矢さんとクリエーション篇〜
TACT FESTIVAL 2026で5月4、5日に上演される『すもう×おんがく「ファソラシどすこい!タコどすこい!」』に向けて、2月2〜9日の1週間、東京芸術劇場の近隣に滞在してクリエーションを行いました。何をしていたか、ちょっとずつレポをお届けします。
今回のレポ「その1」では、出演の工藤あかねさん(ソプラノ)、松平敬さん(バリトン)、松田哲博さん(歌、四股/高砂部屋 元一ノ矢)と、本番会場である東京芸術劇場シアターウエストの下見と、リハーサル室で数日間に渡って行ったクリエーションについてお届けします。
シアターウエストは、客席の真ん中の面が土俵のようにせりあがるので、もちのろんということで、土俵のある舞台を作れるようにイメージを膨らませました。土俵は丸いので、相撲は360度どこからでも観戦できるのが魅力的ですが、360度の舞台の見せ方を考えるのはなかなか難しいことなのだなと思いました。この作品は、「歌の生まれる瞬間」というのもテーマの一つなので、工藤さんや松平さんに会場のいろいろなところで、いろいろな声を出していただく実験もしました。
本番には、もう一人の歌い手、宮崎県宮崎市から釘元厚子さんが出演されます。釘元さんは、宮崎市指定無形民俗文化財「木花相撲踊り」の歌(相撲甚句)と三味線を演奏されます。「木花相撲踊り」は、相撲甚句に合わせて相撲踊りをする芸能で、幕末〜明治初期に宮崎巡業に訪れた力士が居残って、木花地方の女子に教えたのが始まりなんだそうです。
そんな当時の甘ずっぱいエピソードをあれこれと夢想しながら、力士からの相撲甚句の伝承をシミュレーションしてみたいと思いました。リハーサル室にて、JACSHAと工藤さん、松平さん、一ノ矢さんとで、いろいろな歌の伝承実験をしてみました。一ノ矢さんが最初に相撲甚句を歌い始めて、少し聞いてから、誰か一人が真似して歌い、同じように次々に何人もで歌い回していく相撲甚句ディレイが出来ました。相撲甚句がちょっとずつ形を変えて歌い継がれていく。「歌の生まれる瞬間」と合わせて、「歌の伝承」もこの作品の大事なテーマの一つなので、すがも児童合唱団とのワークショップでも実践しました。(これはまた別の回のレポでお伝えします。)
また、「木花相撲踊り」の三味線や太鼓のリズムが、ビゼー作曲《カルメン》の「ハバネラ」のリズムと同じであることを発見したので、「ハバネラ」インスパイアによるクリエーションもしました。工藤さんが「ハバネラ」の歌を歌い始めて、相撲甚句と同じようにハバネラディレイ実験をしたり、「ハバネラ」の歌のリズムに相撲甚句の合の手「ハどすこい!」を乗せて歌うこともできるという、相撲甚句とハバネラのマッチングにも驚きました。
JACSHAはこれまで、全国各地に伝わる相撲甚句の地を訪ね、リサーチや創作を行ってきました。それらを全部重ねて歌ってみる、相撲甚句インヴェンション実験も行いました。
一ノ矢さんからは、相撲の基本である四股、テッポウについてもじっくりワークショップをしていただきました。一ノ矢さんはJACSHAの師匠であり、四股や相撲甚句を長年教わってきたわけですが、今回はさらに進化した体の使い方を教わり、タコのようなぐにゃぐにゃとした相撲は、相撲の真実であるのかもしれないということも分かりました。なお、タイトルにある「タコどすこい!」とは、前日のすがも児童合唱団との歌の伝承ゲームで出てきたワードです。期せずして、タコと相撲が繋がったのでした。
などなど、たくさんの実験と創作を行いましたが、その中から本番の舞台にとても関係があることを記しましたので、これらが『すもう×おんがく「ファソラシどすこい!タコどすこい!」』でどのように展開されるのか⁈お楽しみにしてください💪
続きのレポもどうぞお楽しみにヨー✨タコ〜どすこいどすこい🐙🎵





→すもう×おんがく「ファソラシどすこい!タコどすこい!」特設ページ
https://www.geigeki.jp/special/tact2026-dosukoi/



























































