JACSHAとは

 photo by Toru Kitahara

日本相撲聞芸術作曲家協議会(Japan Association of Composers for Sumo Hearing Arts、略してJACSHA= ジャクシャ)とは ― 全国各地に伝わる相撲神事や大相撲をリサーチし、神事であり、芸能であり、スポーツ であり、エンターテインメントであり、伝統であり、現代であり、文化であり、つまり智慧である相撲に耳を傾けること(相撲聞:すもうぶん)によって、新たな芸術を創造する作曲家の協議会。メンバーは、共同作曲のパイオニアの野村誠、世界各地でサイトスペシフィックな作品を作る樅山智子、沖縄民謡や映画音楽でも活躍の鶴見幸代。2008年の設立以来、「相撲聞芸術のもくろみ』(アサヒアートスクエア)、「さいたまトリエンナーレ2016」 にて、インスタレーション「相撲聞芸術研究室」とパフォーマンス「JACSHA 土俵祭り in 岩槻」、「岩槻と相撲と音楽2017」ワークショップ&トーク〜行司さん編、「水と土の芸術祭2018」にて「JACSHA土俵開きinあけぼの公園」、城崎国際アートセンター(豊岡市)レジデンスアーティストとして「はじめまして!コンサート」などを開催。

//メンバー//

鶴見幸代 TSURUMI Sachiyo
1976年、茨城県坂東市生まれ。作曲家。コンサート音楽、合唱、映画音楽、相撲聞音楽、伝統音楽の現代風編曲などを手がける。作曲家グループ「クロノイ・プロトイ」として佐治敬三賞受賞。鶴見幸代作品集CD「eu canto..」をリリース(fontec)。企画、参加活動に、バス旅行とコンサートのイベント「はどバス」、願いごとが歌になるカフェ「ササノハ」、アーティスト・イン・レジデンス「はまみっくす」、エイブルアート・オンステージ「みっつのうたでドドントカ」、世田谷パブリックシアター「地域の物語ワークショップ」ほか多数。第3回両国アートフェスティバル2017「ぶつかりピアノ両国門天場所」芸術監督。2018年Arts Tropicalにて個展「20世紀/方法/日本/相撲聞芸術/沖縄」開催。琉球古典音楽野村流保存会教師。

野村誠 NOMURA Makoto
1968年生まれ。作曲家。京都大学理学部卒業。小学校で相撲部に、中学校で落語研究会に所属。横浜トリエンナーレ2005では「ズーラシアの音楽」を、福岡アジア美術トリエンナーレ2009で「お湯の音楽会」を、あいちトリエンナーレ2010で「プールの音楽会」を発表。千住だじゃれ音楽祭ディレクターで、2014年に「千住の1010人」を発表し、1010人で演奏した。現在、日本センチュリー交響楽団コミュニティプログラムディレクターとして、オーケストラの新たな可能性を探求中。CDに「ノムラノピアノ」(とんつーレコード)、「瓦の音楽」(淡路島アートセンター)などがある。著書に、『音楽の未来を作曲する』(晶文社)ほか多数。

樅山智子 MOMIYAMA Tomoko
1977年、福井生まれ、ニューヨーク/カリフォルニア育ち、東京在住の作曲家。スタンフォード大学にて作曲と文化心理学を二重専攻し卒業。文化庁新進芸術家派遣制度によりオランダ王立ハーグ音楽院作曲科留学。共同作曲作品「21世紀の子守唄」(金沢21世紀美術館)、観客参加型のツアー演劇「東京境界線紀行『ななつの大罪』」(マイノリマジョリテ・トラベル)、サウンド・インスタレーション「チャンタンの高原から」(インドEarth Art芸術祭)、マルチメディア・パフォーマンス「人類が絶滅するころに」(南アフリカUnyazi 電子音楽祭)、ラジオ作品「桜の木の下で、時をみた」(フランス国立視聴覚研究所INA-GRM)など、国内外の各地で分野を横断するサイトスペシフィックなプロジェクトを展開している。