4/28 四股1000 千九十六日目 祝!三周年


毎日四股を
1000回を踏み始めた「四股1000」が遂に三周年を迎えました‼️今日は、沖縄、岐阜、熊本より、JACSHA3名と、ピアニストの平良さんの4名参加。コロナ禍のステイホーム中2020428日からはじまって、当時はゴールデンウィーク中くらいのつもりが、まさか三年も続くとは思ってもいませんでした。JACSHAメンバー以外にも、四股に興味のある音楽家、ダンサー、映画監督、文化芸術関係者などがたくさん集まって続けてきました。三年先の稽古とはよく言ったもので、安定した四股を踏めるようになり、鶴見は楽器が上手くなったり、マワシをつけて相撲を取るようになったりと、進化を遂げた三年間となりました。次の三年先を目指して精進します。

3/20 四股1000 六百八十日目 三月場所中日八日目

東京、京都、大阪、熊本より4名参加。ABEMAで大相撲を観戦しながら、1000カウント。JACSHA鶴見は大阪場所中日を観戦中で、枡席よりの参加。二所ノ関親方に質問してみたいことについて、前乃富士の足を高く上げない四股について、呼出し健太のオールバックについて、引退後の服部桜が式秀部屋を応援することについて、一ノ矢さんの秘伝の原稿についてなど、語りながら四股を踏んだ。時折、ABEMAの画面に鶴見が映ることもあり、その都度盛り上がった。

9/21 四股1000 五百日目記念 with 一ノ矢さん

東京、茨城、神奈川、岐阜、熊本、沖縄から9名参加。このレポートを書くのは久々になってしまったが、地道に四股1000は続いている。隠れ四股たんの暦に:旧暦八月十五日: 秋のお四股見【ミカエル】とあるように、本日は旧暦八月十五日、中秋の名月ということで、それぞれの場所から、お月見をしながらの夜四股を行った。

高砂部屋や九月場所の話題、一ノ矢さんの連載と新刊の話題、小坂秀二「わが回想の双葉山定次」音読、石牟礼道子「苦楽浄土」、ポーランド語のカウントなどで1000回。

五百日目記念として、四股1000を導いてくださった、一ノ矢さんも参加くださった。今朝は部屋で大きい四股を200回、小さい四股を400回踏んだそうなので、一日1600回の四股となる。ちょうど昨日、九月場所九日目に高砂部屋の寺沢が東幕下筆頭で勝ち越しを決め、新十両昇進が確実となった。JACSHA鶴見と地歌奏者の竹澤さんは、その相撲を溜り席で立ち会ったらしく、お祝いムードで四股を踏み始める。寺沢といえば、発売中の月刊相撲の寺沢特集で、『一ノ矢さんや若松親方の指導で一日1000回の四股を踏み下半身を鍛えた』と読んだばかり。末長く応援したいと思う。先場所、名古屋場所後は村田が新十両を決め、朝志雄(あさしゆう)と改名しているので、寺沢の新四股名にも期待大である。ほか、石崎、深井、長内が五勝全勝中。高砂部屋新聞が日刊スポーツになってから、二場所連続で新十両と格段優勝が紙面を飾るかもしれない。そして彼らだけでなく、今場所は若い力士達のいい相撲が多く見られて嬉しい。

熊本にいるJACSHA野村は、大関正代が勝つと打ち上げられる花火が見えるところに住んでいる。先場所は夜8時、今場所は7時に上がるそうで、今日は大栄翔に勝ったはずであるが、惜しいことに見逃してしまったらしい。

竹澤さんは、昨日の相撲観戦の結びの一番、照ノ富士が横綱になって初めての黒星、そして金星を出してしまった大栄翔戦で、最後の一押しの際の大栄翔のもの凄い表情がよく見えたという。軍配差し違いとなった、豊昇龍ー若隆景戦も凄かった。豊昇龍が一本背負いで勝ち。

鶴見の相撲観戦では、照ノ富士の勝率が低いということだ。今年覚えているだけでも4回負けているという。昨日の九月場所九日目、名古屋場所の白鵬に負けた千秋楽、三月場所、そして初場所。印象深いのは三月場所は志摩ノ海戦。目の前で土俵際に追い込まれた志摩ノ海だが、ガチッといいところに右ハズが入り、照ノ富士の体がちょっと浮いたので、「いけるぞー、あきらめるなー」と心の中で叫び続けたところ勝ったらしく、それから志摩ノ海のファンになったとのこと。毎日、志摩ノ海の右ハズ、両ハズを楽しみにしているという。一ノ矢さんによると、志摩ノ海は地元の三重で、高砂部屋の朝志雄、朝玉勢と同じ相撲道場だったので、気にかけてくれているという。ますます応援したくなる。

1000回を踏み終わったあと、一ノ矢さんからありがたいお言葉をいただきました。

宮本武蔵「五輪書」(ごりんのしょ)より

「千日の稽古を鍛とし 万日の稽古を錬とす」

今日は五百日目なので、あと一年半でやっと鍛、三十年でようやく鍛錬達成!!ということで道のりは長いですが、引き続き地道にやっていこうと思います。

四股1000を始めた当初、リラックスして自分なりの四股を踏むことが大事だと教わりましたが、久しぶりに一ノ矢さんと一緒に踏むと、自分なりになり過ぎになってしまっている四股を見直すきっかけとなり、四股の質が上がると思いました。そして何より四股を踏むのが楽しい!!今後もたびたび一緒に踏める機会を作れればと思います。

一ノ矢さんの月刊武道での新連載、929日発売の新刊情報です。四股鍛錬を極めましょう。

月刊 秘伝 2021 10月号【新連載】松田哲博(元・一ノ矢) “四股トレ提唱者が解析する相撲文化の科学 漱石と寅彦の「相撲の力学」問答

松田哲博(元・一ノ矢)四股鍛錬で作る達人: 日本伝統万能トレーニング

4/27 四股1000 三百六十五日目 祝!一周年

東京、茨城、神奈川、岐阜、沖縄から5名参加。満月の今日は、今月から始まった、週に一度の夜四股(よしこ)の日。そして四股1000は昨年428日からはじまったので、今日で三百六十五日、丸一年が経った。お祝いとして、力(ちから)ワインを付けて四股を踏み始め、1000回踏み終わった後も力ワインで乾杯した。

JACSHAで四股1000がスタートした経緯の話、四股を踏むのも楽しいが集まっている人がいい人で楽しい、いろんな話が聞けて面白い、はじめの半年くらいは、感想戦で四股の効果や体の使い方を毎日語り合うほど熱中していた、体が冷えにくくなった、人から丁寧に対応してもらえることが多くなった、一年続いたのは凄いことだが、ひょっとして30年後も続いているかもしれない、その時はホログラムでメンバーが等身大で目の前にいるのかもしれない、などと、一年を振り返ったり、将来を語り合いながら1000回踏んだ。

感想戦では、体の柔軟の変化を披露し合った。ピアニストの平良さんは、前屈が以前より深くなり、JACSHA鶴見は来月の誕生日を目指して励んでいる股割り実践経過レポート、もともと体が柔軟な二人、評論家の松平さんとJACSHA樅山は華麗な股割りを披露した。打楽器奏者の神田さんは幾度も股割りに挑戦しては挫折をしていたそうだが、鶴見からのススメで今度こそは実現すると決意した。目標日は誕生日の728日、あと三ヶ月。頑張れ神田さん!

4/2 四股1000 三百四十一日目 数字カウント

東京、茨城、京都、大阪から5名参加。安田登「野の古典」の音読、茨城空港の桜番付の話、くすぐる心理学者について、文化庁の助成金について、数字カウントなどで1000回。

JACSHA野村は、相変わらず安田登著「野の古典」を読んでいる。本日は、「枕草子」、「方丈記」、「徒然草」という随筆をツイッターと比較する話。古典文学を分かりやすく解説することに感銘を受けた地歌箏曲家の竹澤さんは、生徒の発表会の合間に、「野の古典」のように地歌について面白く解説を入れながらできたらいいのでは、と触発されていると言う。

JACSHA鶴見は、茨城空港で沖縄への飛行機に搭乗する直前に参加。空港では茨城県内の桜番付が展示されていて、坂東の桜が西大関の2枚目だったそうだ。野村は、西大関の2枚目という言い方ではなく、本来ならば西の張出大関と言うべきだと指摘したが、この桜番付には、小結が6人もいたり三役がやたらに多いらしい。花見の季節である。

JACSHA里村は、自身が編集長を務めるウェブマガジン「問題行動マガジン」の佐久間徹さんインタビューを音読。自閉症児をくすぐることで、コミュニケーションをはかる独特な方法で、くすぐりを通じて、モチベーションへと研究興味が移っていった話は大変興味深かった。

コントラバス奏者の四戸さんが久しぶりに参加されて、犬が吠える声の参加が和みの空気をつくり、くすぐりと似た効果を発揮していた。

助成金の書類申請など、予算の計算ができる人材を探している話が出た。野村は大学で数学を専攻したが、四股1000では1000回カウントするが、しかし、予算のカウントをするのは、また別の能力のようだ。

3/7 四股1000 三百十五日目 完璧を超える

東京と京都から3名参加。安田登著「野の古典」の音読、鍼灸治療についての話、レッスンについての話、数字カウントなどで1000回。

本日は、鶴見幸代作曲のオーケストラ曲「南後船」が琉球交響楽団により世界初演になる日だ。鶴見は欠席だが、四股を踏みながら鶴見の本番の成功を祈るメンバーたちだった。「南後船」のオーケストラで相撲甚句と琉球民謡がどのように出会い、どのように響くのかを想像しながら踏む四股は格別だ。

声楽家のあかねさんは、近所の鍼灸治療院に通い始めたらしく、助手と院長で施術の強さや効きが違うらしい。

JACSHA野村は、相変わらず安田登著「野の古典」を読みながら四股を踏んだ。「源氏物語」についての音読に刺激されて、15歳年下の奥さんがいる友人の話など、いろいろな恋愛事情も語られた。また、地歌箏曲家の竹澤さんの友人の子どもは、小学生にして「源氏物語」を現代語訳ではなく原文で読むらしい。

箏曲家の竹澤さんは、昔、沢井一恵先生がレッスンで「完璧ですね。でも、この演奏をこれ以上にするには、どうしたらいいのかしら?」と禅問答のような言葉を受けたとのこと。完璧で甘んじるのではなく、完璧を超える演奏とは何なのか?先生から具体的な答えをいただいたわけではないが、そうした問いが竹澤さんの音楽人生に大きな財産になっていることは間違いない。

2/6 四股1000 二百八十五日目 身体的に読む

6名参加。東京、京都、沖縄より参加。本日のカウントは、安田登「野の古典」朗読、誕生日の報告、花粉症について、万葉集について、楽友協会おきなわの紹介、数字カウントなどで1000回。

JACSHA野村は、昨日に引き続き、安田登「野の古典」を読んだ。著者は、「身体的に古典を読む」ことを推奨していたが、四股を踏みながら音読することには触れられていなかった。四股1000は身体的に古典を読み、身体的に古典を聞く場でもあり得る。声楽家のあかねさんからは、夜中に万葉集を歌い出す夫に関する報告があった。万葉集は、愛欲と権力欲を誇示した歌もあれあ、高貴な人の行列が如何に臭かったかを歌う歌もあるなど、爆笑する内容が多いそうで、それが高らかに歌われると尚更とのこと。サトさんは昨日誕生日で、仕事を早くあがり、胃の薬などを購入したそうだ。花粉症対策も必要な季節。あかねさんは、鼻マスクを使っている。ウイルスには効果がないが花粉には効果ありとのこと。やっちゃんは、漢方やお茶(甜茶)。それぞれで花粉と向き合っている。内田樹の「日本習合論」の話も出た。JACSHA鶴見は沖縄でオンラインイベントの準備中で、最後の最後に参加。今日は、ホールから参加しようと思っていたのに、台本を忘れたために台本の準備に手間取り参加が遅れたとのこと。楽友協会おきなわのピアニストの方などを紹介してくださり、本番前の雰囲気をシェアしながら四股を踏んだ。

2/5  四股1000 二百八十四日目 朗読

5名参加。東京、京都より参加。本日のカウントは、数字カウント、詩の朗読(石垣りん)、安田登「野の古典」朗読、詩の朗読(茨木のり子)、板の間と畳の感触について、誕生日のお礼、花粉対策について、などで1000回。

JACSHA里村は、早稲田文学増刊(川上未映子編集)女性号より、石垣りん、茨木のり子の詩を朗読。里村の朗読を久しぶりに聞いたJACSHA樅山は感激する。昨年10月「オペラ双葉山 竹野の段」の上演以来、初めて、里村がポーランド語ではなく日本語で朗読四股を踏むのを聞き、竹野の風景が見えたと言う。里村の衣装、日差しの眩しさ、海の香りなどが蘇ったとのこと。また、竹野に行きたい。

JACSHA野村も久しぶりに朗読で、安田登「野の古典」の前口上を読んだ。能を鑑賞した高校生が「退屈で一生観たくない」と言った話から始まり、やる気が出ないことは、「ケガレ」によって引き起こされると考えられていて、ケガレを祓うために非日常である「ハレ」をしていく。ところが、現代は非日常であるはずの祝祭が日常に溢れてしまっていて、なかなか非日常になれない。さて、古典に、という話の流れが興味深く、続きをまた明日、読みたいと思う。

声楽家のあかねさんは、今日は畳の部屋からの参加。畳と板の間で感触が違う。マンションなので階下に振動が伝わっていないかも気になる。花粉症の季節だが、コロナでくしゃみがしにくい時代なので、薬で抑えるしかないと考える。地歌箏曲家の竹澤さんは昨日の様々な言語での誕生日の祝福へのお礼を伝え、整体へと出かけていく。本日は、サトさんの誕生日なので、職場で働いていて参加できないサトさんの誕生を祝う。

1/15 四股1000 二百六十三日目 登山

5名参加。東京、京都、大阪、沖縄より参加。本日のカウントは、大当利―豪傑山の実況中継、インドネシア語カウント、能の笛をうたう、日本語カウント、ポーランド語カウント、カエル語カウント、大文字山登山の話、オランダ語カウントで、1000回。

序二段の大当利大吉が勝利し、新年だとおめでたい気分になる。久々に参加のジャワ舞踊家の佐久間さんは、インドネシア語のカウントに合わせジャワ舞踊風の四股を踏む。地歌箏曲家の竹澤さんが、能の笛を口唱歌で、ヒャーラリ、トルロー、オヒヤラ、トルロー‥と歌う。カエル語は、ケロ、ゲロ、ゲコ、グワツなど、様々な鳴き方があった。ヒャーラリとゲコを同時に聞いてみたい衝動に駆られた。やっちゃんは、今週、2回も大文字山に登った。四股の効果か膝が楽。下山中の夕方、一人で登る近所のおじさんおばさんに遭遇すると、人間社会で疲れて山ですっきりするために登るのかと想像したとのこと。ちなみに、左大文字山の登山はしたことがない。いつか登ってみよう。

12/16 四股1000 二百三十三日目 日常の中の神髄

4名参加。東京、京都より参加。本日のカウントは、大学生の箏レポートについて、一ノ矢さんの竹野レポートについて、ポーランド語音読、数字カウントなどで、1000回。

地歌箏曲家の竹澤さんは、大学の授業で今年の学生に出したレポートから、かなりの手応えを感じたらしく、箏の魅力が伝わった喜びを覚えたという。例年は、箏を学んで教育活動にどのように生かすかなどの課題をレポートで書いてもらっていたところを、今年はシンプルにお箏の魅力についてとしたことも一因かもしれないとのこと。授業では、楽器をセッティングするところから始めて、自分たちで柱を立て、音階を自由に変えられる楽器であることを知ってもらうところから始める。ドレミで調弦して、各自が知っている曲などをお箏で鳴らしてから、古典の平調子に調弦し、古典を学ぶ。授業の後半では、物差しで演奏したり、ホッチキスで演奏するなど、独創的な表現を学生たちがして発表するなど、既存の奏法にとらわれない講義の様子も紹介していただいた。こんな授業が受けられる学生たちが羨ましいと思った。

JACSHA里村のポーランド語の音読を聞くのも久しぶり。音読中に、竹澤さんから「がんばれー」の掛け声が飛ぶのも、四股ならでは。掛け声だが、「よいしょ」は別にして、「よしこ」、「たふたふ」、「オシエムジェショント」などは、四股1000定番で、一年前には掛け声とは認知されていなかったが、今では自然に出る。

JACSHA野村と里村がリレー方式で読んだ一ノ矢さんの竹野レポートの原稿に、竹澤さんが涙した。派手な上手投げや記録も心に残るけれども、「日常のごく当たり前の中に神髄がある」という言葉がとりわけ印象に残る。竹澤さんが、JACSHAは一ノ矢さんと出会えて本当によかったね、と言った。本当にこの奇跡的な出会いを大切に、これからも四股を踏み、それぞれの道を進んでいこうと心した。