9/11 四股1000 百三十七日目 百富士

 7名参加。東京、茨城、京都、沖縄より参加。数字カウントのみの日。◯富士、◯本、ポーランド語、◯丹田、念仏風、ポーランド語序数詞、日本語、数字を表す符丁、◯じゃんぞーい、全員のカウントで1100回。

 地歌奏者の竹澤さんは、ポーランド語でカウント。ポーランド語の数字を、この四股1000JACSHA世話人里村によるカウントで覚えてしまった記憶力に感服である。今日も竹澤さんの豊かで広がりのあるカウントで踏むことができた。

 JACSHA樅山は、◯丹田のカウントで、中心を意識した。JACSHA鶴見は丹田のあたりを手で触りながら踏んでみたところ、重心移動とともにお腹の中身も傾くのを感じたという。

 JACSHA野村の念仏風は、子どもの頃から身近に聞いていたお坊さんの仏説阿弥陀経がベースになっているという。里村も浄土真宗の念仏を聞いていたので、野村念仏に共通点を見つけ、共感しながら二人で少し唱えてくれた。

 JACSHA鶴見は、相撲大事典でしった、数字を表す符丁に挑戦。1へい、2びき、3やま、4ささき、5かたご、6さなだ、7たぬま、8やわた、9きわ。不思議な言葉が続く。

 ピアニストの平良さんの気持ちよさそうなお家から、基地が近くにある騒音対策として、ガラスの障子やクーラーなどの設備が国によって施されていることを知る。平良さんとの四股1000によって、沖縄のことを知ることができるのも有意義だ。今はちょうどパパイヤが大きく実る季節。

 やっちゃんは◯じゃんぞーいでカウント。粋な四股になる感じがする。明日は九月場所の土俵祭り。触れ太鼓は今場所も中止なので、呼出しさん達のじゃんぞーいは響かないが、初日、二日目の割が出て、いよいよ開催が近づきワクワクする。初日、東大関朝乃山は結びで遠藤戦。二横綱は休場のようである。

 昨日、打楽器奏者の神田さんが提供した、大関朝乃山幟が国技館に立った写真を拝見し、四股1000メンバーも大いに盛り上がる。実物を見るのが楽しみだ。

四股ノオト
9/11 四股ノオト

9/10 四股1000 百三十六日目 私と相撲

 8名参加。東京、茨城、京都、大阪、沖縄より参加。テーマトーク第3回目「私と相撲」のカウントで1040回。

 千代の富士全盛の小学生の頃、何気に相撲をテレビで見ていたのが、相撲好きの土台である無意識の深層心理を築いた。保育園のころ、受け身がうまくできなかったので、武道の道を諦めた。今は四股を踏めるようになったので、次は受け身ができるようになるのが夢。(40) /巨人、大鵬、卵焼きの時代。たいていの家のテレビでは相撲が流れていて、物心がつく頃から相撲を見てきた。地元力士輪島を応援していた。引退後は冷めていたが、若貴で再燃した。(31) /小学生の頃、初めて見た相撲で輪島が勇み足で負けた。男子社会で生き抜くために、パワーだけじゃなくて勝てる相撲は魅力だった。体を大きくしたかったので、給食は最初におかわりをしていたため、早食いの癖がついた。(32.5-34.5) /吹奏楽部だった中学生の時、バルセロナオリンピックの柔道が熱く(古賀、吉田、やわらちゃん)、柔道漫画も流行っていたので、部活中に制服を着たまま柔道をするほどであった。高校では柔道部に入り、一度判定勝ちしたことがあるが負けが続き、服部桜にも共感する。(34.5-37) 9才の時に、オーケストラクラブでヴァイオリンをやっていたが、途中からコントラバスに変えさせられた。この頃から大きいものや強いものに興味が湧いたのかもしれない。大きくなりたかったし、ケンカもした。30過ぎから相撲好きの人と知り合い、相撲と楽器演奏は似ていると思ったので、今では意識して演奏している。(30) /相撲の世界はただ存在しているだけであったが、5年前に鶴見と家族親戚と沖縄巡業に行って、初めてライブで相撲を見たのが凄い経験で、力士の存在感の迫力が凄く、脳に刺激を受けた。沖縄での巡業は久しぶりだったので、テレビ取材が入り、土俵をバラしているのを間近で見ながら受けたインタビューが放映され、親戚から連絡もらった。(31.5) /千代の富士は小さいのに、大きい力士に勝つのは凄いと思ったが、相撲は面白いとは思わなかった。技量審査場所を観戦し、白鵬は綺麗だなと思った。JACSHA好き。(31) /鶴見と相撲を見に行ったら、方角や房のことなど、相撲の儀式に関する記号についてたくさん解説してくれた。音に感動した。相撲は謎に満ち溢れている。芸能フェチなので芸能として惹かれ、稀勢の里を好きになってしまった。琴欧州や琴奨菊も好きだった。(26-28)

 ※カッコ()内の数字は、話しながらの四股のテンポ。

 輪島、貴ノ花、千代の富士、若貴といった、各時代を飾ったヒーロー力士が登場した。「力士という生き物」への称賛も。さいたまトリエンナーレ2016の「JACSHA式土俵入り」の時に、目の前でゴロンゴロン転がっている一ノ矢さんや大司さんを目の前で見た地歌奏者の竹澤さんは、人間は鍛えれば素晴らしい生き物となるのだと衝撃を受けたそうだ。鶴見はまた、一ノ矢さんに相撲道場を開いて欲しいと思っているらしい。

四股ノオト
9/10 四股ノオト

9/9 四股1000 百三十五日目 朝乃山、双葉山、高砂浦五郎

 6名参加。東京、神奈川、茨城、京都、沖縄より参加。本日のカウントは、相撲大事典より角力〜角番、20161121JACSHAフォーラム「古式土俵入りについて」、月刊相撲9月号より、朝乃山インタビュー「悔しい気持ちが一番」、「村上かるた うさぎおいしい日本人」(村上春樹著)より、「キミがよくてもシロミがまずけりゃ」、日本語の数字()、「私と朝乃山」、のカウントで1000回。

 JACSHA鶴見が連日カウントしている相撲大事典より、気になったワードは「隠れ星」「数を表す符丁」「勝ちみ」。

  JACSHA野村が書き起こして音読をしているJACSHAフォーラムは、昨日から「古式土俵入り」について。さいたま市岩槻区の、釣上(かぎあげ)、笹久保(ささくぼ)2つの地区に伝承されている行事「岩槻の古式土俵入り」(国指定重要無形民俗文化財)をリサーチしたのであった。同じ行事なのに、2つの地区の土俵入りの所作は違うように見えていたが、笹久保地区の所作を体にすっかり覚え込ませてから釣上地区のを見てみると、同じ楽曲の違う解釈の演奏であることが分かったのだった。JACSHAメンバーそれぞれにとって土俵入りとは何か?の質問に対して野村は、子供の頃は地面に丸を書いて相撲をとった、土俵は与えられるものではなく、自分で作るもの、と答えた。いいこと言う。(詳細は、野村誠の作曲日記「重陽の相撲聞芸術」参照)。フォーラムはもう4年前であるが、今聞いても、どの回もいいこと言っている。毎日書き溜めているこの四股1000日記も、3年先の稽古のつもりで綴っているので、後から読むのが楽しみであるし、何よりも大きなモチベーションは、四股1000自体がそもそも創造の場になっており、この日記はJACSHAにとって現在進行中の壮大なプロジェクトである「オペラ双葉山」の源流となりうるからである。

 地歌奏者の竹澤さんは、朝乃山のインタビュー記事を、インタビュアーと朝乃山とを声色を変えて音読。さすが地歌浪曲の開拓者である。打楽器奏者の神田さんは「私と朝乃山」と題して、朝乃山への思いと最近の熱烈なアクションを語った。大変感動的であった。神田さんは稀勢の里の音楽作品を作ったり、朝乃山へのアクションといった「今」を描くアーティストであることに対し、野村は最近高砂浦五郎の作品を発表したこともあり、昔の力士との魂の交流をし、歴史物は好きであるので、過去のことを掘り下げて、時代を超えたコラボレーションをする方なのだろうと言った。野村誠といえば、まさに「今」を芸術化する巨匠のイメージがあるが、単に歴史モノにはとどまらず、北斎漫画の音楽作品もあるように、「今」がはみ出ていって過去に影響を与えてしまう芸術創造の道が、新たに開かれてきたのかもしれない。鶴見は今年の三月場所後から、毎場所の朝乃山についての相撲甚句を作り続け、九月場所も今から作る気満々だという。

9/8 四股1000 百三十四日目 じゃんぞーいの虜

 8名参加。東京、茨城、京都、沖縄より参加。本日のカウントは、相撲大事典より顔が合う〜角觝(かくてい)20161121JACSHAフォーラム「呼出しについて」「古式土俵入りについて」、日本語の数字(普、四股相撲、メロウ)、月刊相撲9月号より、やくみつるの「第二代おチャンコくらぶ」、式秀部屋その後フリートーク、全員のカウントで1000回。

 JACSHA鶴見が連日カウントしている相撲大事典より、気になったワードのひとつ、「角觝」(かくてい)。『古代中国で力や武芸の技量を比べる格闘技を意味した。(中略)角觝の文字は、奈良時代に「相撲」「角力」の文字と前後して日本に伝わったが、日本では「相撲」の文字が多く使われ、現在に至っている。』と書かれている。JACSHA野村が、「中国芸能史」(傳起鳳、傳騰龍 訳:岡田陽一)にある、角觝図を見せてくれたが、ひらひらとした衣装を着けて、向かい合っている二人が、四股を踏んでいるような姿に見える。さらに事典で「相撲」(すもう)を調べてみると、『「角觝」は明治時代中期まで、「角力」は大正時代末期まで用いられ、現在は「相撲」の文字に統一されている。』とある。ということは、「相撲」だけにとらわれず、多様な「すもう」を表す文字がもっとあっても良いのだと思うと、すもうの世界がグッと広がる感じがする。

 ピアニストの平良さんが、「初代高砂浦五郎~高砂浦五郎を賜るの段」の動画を見た感想を話し、野村は作曲秘話を教えてくれた。初演者の地歌奏者の竹澤さんも四股1000に参加しているので、竹澤さんの日々のいろいろなカウントの声を、毎日のように聞いていたことも参考となっていたり、四股を踏みながら作曲した、四股テンポの歌があることは面白かった。作品には触れ太鼓でもお馴染みの江戸言葉「じゃんぞーい」も登場する。「じゃぞい」「じゃぞえ」などとも使われる、現代で言えば「です」「だぞ」のような意味の言い回しだ。杵屋正邦作品「邦楽落語 がまの油」にも、力士呼び上げシーンには「じゃんぞーい」が付けられている(楽譜には、「角力の呼出し風に」と書いてある)。杵屋正邦氏も「じゃんぞーい」を聞いたことがあるのだ。今は、呼出しさんが触れ太鼓の初日の顔ぶれ口上のときにしか「じゃんぞーい」を聞かないが、かつてはいろいろな機会で言われて、今よりポピュラーだった可能性がある。

 JACSHAの「じゃんぞーい」との出会いは5年前の9月場所触れ太鼓の時。相撲部屋、お店、個人宅など、国技館近くのエリアを回る触れ太鼓チームを追って見学させてもらった。はじめての言葉に衝撃を受け、「じゃ?何と言ってるのですか?」と呼出しさんに質問した記憶がある」。「相撲が明日は、初日じゃんぞーい」のイントロ口上に続き、初日の取組の対戦力士を「◯◯には◯◯じゃんぞーい」と呼び上げて紹介する。コーダは「ご油断では詰まりますぞーい」。威勢よく「じゃんぞーい」や、「ぞーい」を付けて、お客さんを惹きつけていく、相撲興行の活気ある宣伝だ。これ以来、「じゃんぞーい」の虜になり、JACSHA式土俵祭りでも大胆に展開している。一方で、行司さんによる土俵上での顔触れ言上では、「はばかりながら、明日の取組をご披露つかますります〜」との格式高い口上にはじまり、対戦力士の言い方は「◯◯には◯◯」だけで、「じゃんぞーい」は付けられない。コーダは「右、相つとめまする間、明日もにぎにぎしく<>、おいでをお待ち申し上げたてまつります〜」。「じゃんぞーい」の「じゃ」もなく、始終威厳と格式をもった様式で行われる。伝承された時代背景の違いもあるかもしれない。こうした、取組の紹介だけでも、呼出しと行司ではかなり違うスタイルがあり、それぞれの役割がよく見えて面白いのも、相撲文化の魅力である。

 竹澤さんは、「初代高砂浦五郎~高砂浦五郎を賜るの段」初演の記事が、なんとベースボールマガジン社の月刊相撲9月号に掲載されたので、記念に購入した本誌から、やくみつるの漫画「第二代おチャンコくらぶ」でカウント。今年は、幕尻力士か横綱のどちらかが優勝する、という異例の年となっているが、今場所も幕尻の逸ノ城が優勝したら、それはとんでも凄いことになる。かつては横綱昇進も期待されていたほどの怪物力士であるから、可能性は全くないとは言えないだろう。

9/6 四股1000 百三十二日目 ポリリズム四股

 7名参加。東京、神奈川、埼玉、茨城、京都より参加。本日のカウントは、相撲大事典よりうるさ負け〜かえり入幕、20161121JACSHAフォーラム「呼出しについて」、月刊相撲5月号附録全相撲人名鑑より境川部屋吉野〜高田川部屋松ヶ島、鶴の恩返し、日本語の数字(若尾文子、魚屋)、譜読み、全員のカウントで1000回。

 昨日からJACSHA鶴見が読み始めた相撲大事典の、今日の気になった語句は「江戸の大関より土地の三段目」。大関よりも地元出身の下位力士のほうを応援した、郷土ファン気質を表現した言葉。

 JACSHA野村が書き起こして音読をしているJACSHAフォーラムは、質疑応答の続き。作曲家として相撲のどこに惹かれるのかというシメの質問に対して、野村は「相撲の謎に突っ込んでいくことが、また新しい音楽の謎に突っ込んでいくことである。呼び出しさんが一斉に集まってみんなで歌ったらどうなるだろうってことを考えただけでも、いろいろ空想するとつきることはない」、JACSHA樅山は「聖と俗を自由に行き来するような音楽を作りたい」、鶴見は「相撲取りという職業に惹かれる」と答えていた。昭和の頃、男子が通過儀礼として相撲を取って成長していったように、JACSHAも謎解きのための通過儀礼、イニシエーション中であるのかもしれない、という結論でこの回のフォーラムは終了した。野村は隅田川沿いのホテルをチェックアウトして本番会場へ向かった。

 呼出しハンコ職人のサトさんによる、全相撲人名鑑カウントは、遂に佐渡ケ嶽部屋の「琴責の段」を迎えた。(詳しくは、8/30 四股1000 百二十五日目 動物の四股祭参照)相撲部屋の中で最高人数37名の現役力士全ての四股名に「琴」がつく。高砂部屋の「朝責の段」も。23名中18名の四股名に「朝」が付く。

 四股1000は、カウントする人のテンポで四股を踏んでいくが、そうじゃなくてもよい。打楽器奏者の神田さんは、やっちゃんが読む「鶴の恩返し」中は、5カウントで3回くらいと、ちょっと遅めに踏んでいたそうだが、例えば北の湖スタイルのストレッチ付き四股で、非常にゆっくりじっくり踏み続けるなど、参加者それぞれのテーマに沿って踏み、四股1000そのものがポリリズム四股となるのは、相撲部屋の四股の稽古風景と近くなるのではないかと気づいた。佐川流四股をベースに、そろそろ自分の四股スタイルが見つかる時期なのかもしれない。

9/5 四股1000 百三十一日目 ふじやま、つくばやま

 7名参加。東京、神奈川、埼玉、茨城、京都、新幹線より参加。本日のカウントは、相撲大事典より合口(あいくち)〜売り込み、月刊相撲5月号附録全相撲人名鑑より大嶽部屋吾郎〜境川部屋大石、いろはにほへと、「説経節」解説(坂口弘之)、足裏のツボ、日本語の数字()、全員のカウントで1000回。

 JACSHA鶴見は、昨日のページめくり四股に触発されて、相撲大事典の最初の語句から読み上げるカウント。初めて聞く語句もあり、印象深かったのを紹介。「一段違えば虫けら同然 一枚違えば家来のごとし」。番付によって待遇がガラッと変わる相撲界の厳しさを表した文句だ。次に「あんこ型」。丸々とした力士を「あんこ型」というが、アンコウの丸い腹から連想された表現である。しかし、鶴見はずっと、まんじゅうのあんこのことだと思っていたらしい。それに対して「ソップ型」は、筋肉質で痩せ型力士のこと。さらに「ソップ」とはオランダ語で「スープ」のこと。事典を手元に置いておくと、関連した言葉をどんどん調べてしまう。JACSHA事典もいいかもと、JACSHA野村から提案がある。

 評論家の松平あかねさんは、足裏のツボについてカウント。四股は足裏と地面の対話でもあり、足裏への意識は大変重要だ。足の指の付け根にも、目や耳のツボがあるのだが、小指の付け根が地面に付きにくいなど、四股の一歩ごとに足裏の細かなところに気付いていく。

 野村は、京都から東京へ向かう新幹線から参加。椅子に座りながらの四股、首を左右に振りながらの首四股をしていた。そろそろ富士山が見えるだろうか?と言ったところで、富士山という四股名があるかどうかの話題になった。過去現在と、富士櫻、千代の富士など、四股名の一部に「富士」が入る力士は多く、9月場所の現役力士では24名いる(うち14名が伊勢ヶ濱部屋)。富士山そのものを調べてみると、1名いらっしゃった。富士山(ふじやま)。山口県出身、宮城野部屋。昭和345月初土俵、最高位三段目の力士だ。本名の藤山から富士山となったようである。ずばり「富士山」そのものが四股名になるのは勇気がいることだろう。これまで1名しかいないのが、日本一の最高峰の山の名前をおいそれと四股名として付けられない、と想像する。筑波山(つくばさん)は、江戸時代から昭和にかけて3名いた。現役力士には、9月場所で初土俵から3場所目となる立浪部屋の筑波山(つくばやま)がいる。茨城県つくば市出身。18歳と若いので、これから大いに活躍して欲しい。

9/4 四股1000 百三十日目 「腰割り」ワードの普及

 4名参加。茨城、京都、沖縄より参加。数字カウントのみの日。◯腰、インドネシア語、オランダ語、◯日目、ポーランド語、◯ページ、英語と日本語(笑い付)、◯テッポウ、900年から1000(西暦)、のカウントで1000回。

 JACSHA野村は、500から600のカウントの時に、「能楽源流考」(能勢朝次著)という分厚い本(1000ページ以上ある)を持ちながら、501ページ、502ページ、といった要領で、11ページずつめくっていく。ものすごい速読法であるが、見出しだけでも目に入ると違うらしい。この本は、タイトルにあるように、能に関する本であるが、第1ページは、一章「平安時代の貴族的猿楽」⒈「相撲節会の散楽」から始まるそうだ。

 JACSHA鶴見は「相撲大事典」(現代書館)を引っ張り出してみると、全部で500ページ。速読四股を真似してページをめくっていくと110ページで止まった。「腰割り」が目に入ったのだ。毎日腰割りをして研究しているのに、相撲大事典で調べたことがなかったことに気づき読んでみた。以下引用:

【腰割り】中腰の構えで両足を広く開き、膝を曲げて腰を落とした姿勢、またはその姿勢をとる稽古のこと。太ももを両手で押したり腕組みをして、腰をできりだけ下ろし、重心を低くしても体勢が崩れないように下半身を鍛える運動で、稽古の基本の一つである。「相撲大事典」(金指基著、日本相撲協会監修、現代書館)より

 鶴見は、親方、力士、元力士の多くが、腰割りのことをスクワットと言い換えているのが気がかりだという。昨日の相撲協会のツイートには「スクワットをする正代」として、腰割りをしている正代の写真が投稿されていたという。引退した力士や親方衆がトレーニングとして腰割りを紹介しようとするとき、腰割りと言いたそうだけど、わざわざスクワットと言い換える経緯が一瞬垣間見えることもあるという。

 一ノ矢さんは、著書の中で、「腰割りとスクワットは全く違う」、「時代は腰割りを求めている」「腰割りでメタボ対策」などと、徹底してスクワットではなく腰割りを提唱している。以下の著書がある。

元・一ノ矢/マツダキョウコ「股関節を動かして一生元気な体をつくる」(実業之日本社)

元・一ノ矢「お相撲さんの腰割りトレーニングに隠されたすごい秘密」(実業之日本社)

元・一ノ矢「股関節がみるみるゆるむすごい腰割り体操」(実業之日本社)

インターネットの記事もある: 47歳まで現役だった力士に学べ シコ踏みで股関節を動かそう

https://www.asahi.com/relife/article/11763204

 なぜ多くの人がスクワットと言い換えてしまうのか。似た言葉で「股割り」はあるが、「腰割り」に比べて大変知られた言葉である。お相撲さんが股割りをするときのインパクトが大きいこともあるだろう。一般的には「開脚」とも言い換えられる。「腰割り」は知名度が低く、スクワットの方が一般的に浸透している用語であるので、言い換えてしまうのだろうか。「腰割り」はきちんと説明しようとすると奥深いため、手っ取り早くスクワットと言ってしまうのか。体を緩めどこにも力みのない純粋な腰割りでなく、負荷をかけて筋肉も鍛えたいので、腰割りとスクワットの効果をどちらも兼ね備えるトレーニング、腰割りの多様性としてスクワットと言う(相撲スクワットとも言われる)。などの理由が考えられる。

 とはいっても、もう少し「腰割り」という用語が使われてもいいと思うし普及したい。北斎漫画にも見られるように、古くからある素晴らしい体の使い方だからだ。また、「腰割り」という言葉が使われなくなったら「腰割り」自体もなくなりそうで不安である。そうこう考えるうちに、いつの時代から「腰割り」という用語が使われ始めたのかも気になってくる。

四股ノオト
9/4 四股ノオト

9/3 四股1000 百二十九日目 蚊

 7名参加。東京、茨城、京都、沖縄より参加。一週間前の8/27木曜日に引き続き、テーマトークカウント第2回目。本日は、「最近体のことで気づいたこと」について話しながら、テンポ40-421200回。

 ピアノのレッスンのウォーミングアップで手首をグルグル回すときに、やりやすい方とやりにくい方がある。/逆流性食道炎で、胃酸が上がってくるのを止めなければならないが、四股では苦しくならない(下に落ちるような感じ)。/新月や満月の日は、精神的に落ち着かなくなる事が多い。昨日は単なる満月ではなかった。四股でポジティブになっているのを体感した。/四股で体が死んでいるところを気づきやすくなった。鼻が弱くグズグズするので、台風や熱帯低気圧のときに、呼吸が浅くなったり眠くなることがある。足裏が地についている感じがする。腰回りはまだ分からない。/体と心の距離がある感じがするのはなぜなのか?と考えるようになった。/四股1000はダイエットには効果がないことを実感している。四股の要領で階段を上っている(片足段差四股)。髪の毛の色で気持ちも変わる。/最近蚊に刺されるようになった。

 蚊のトピックから、メンバーそれぞれも蚊について話し続けた。32才くらいから蚊に刺されるようになり、33才の頃、藪に入ったときに全身ビッシリ刺されてしまい発熱したほどであった。/蚊に刺される箇所は、お灸を据える位置と合致するので、蚊は体を治療しているともいえる。/蚊はドライヤーなどの熱で解毒することができる。/音がいやだ。/血液型による。/足裏の菌による。

といった、いかに蚊と人間の生活が密接に関わっているのかが伺える、今の季節に相応しいトークであった。

9/2 四股1000 百二十八日目 四股ゾンビ

 4名参加。東京、茨城、京都より参加。夢の話から開始。本日のカウントは、四股1000メンバーによる七股相撲甚句、創作数字、日本語の数字、コンサートでのコロナ対策に関する観客への周知事項、仲順流り、英語の数字、陽気に歌いながら◯四股、50カウントずつ:◯メートル降順、マイナス◯メートル昇順、英語でマイナス◯メートル降順、◯キロ昇順、のカウントで1000回。

 夜に見た夢の話をした。昨日から夢の話をする人が多いらしい。昨日から今日にかけて満月なので影響があるのかもしれない。JACSHA鶴見は昨日も今日も相撲関連、JACSHA樅山はゆうべ四股関連の夢を見た。

 四股1000は一人100ずつをカウントし、1000回になるまで回していくが、今日は4名参加だったため、ラスト20050ずつカウントした。鶴見はテッポウしながら50メートル、49メートル…0メートルと1メートルずつジワジワ近づいてくる。続くやっちゃんは、マイナス1メートル、マイナス2メートルと離れていく。続く樅山は英語で再び近づいてくる。ちょっと怖い夢の話を引きずりつつ、ウォーキングデッドのように、四股ゾンビが近づいてくるようなホラーな雰囲気を鶴見は味わったそうで、続く地歌奏者の竹澤さんの◯キロカウントは体重を想起したり、サザエさんや笑点のような陽気なメロディで、◯四股です♫と楽しく歌いながらのカウントもしてくれて、いつもよりは少ない参加人数だったが、なかなかエンターテインメント性に富んだ四股1000となった。本日は感想戦をやらずに終了。