11名参加。これまではいきなり四股を踏み出していたが、今日は四股の効果を上げるため、腰割りトレーニングから開始。足を肩幅の1.5倍広げて、つま先と膝の方向を同じにし、腰を落としてその姿勢をキープするのが重要。それから、全身の筋肉の話、イタリア語の短歌、日本語の数字、体の軸「コア」についての朗読、ポーランド語の数字、歴代天皇、琉球古典音楽、オーケストラの絵本の朗読、三味線練習曲のカウントで1000回。昨日の朗読で学んだ、四股とお能の呼吸パターンの違いを参考に実践した箏奏者の竹澤さんは、呼吸を意識すると、脱力がいつもよりズシンときて、腰の安定感が増してきたそうだ。一歩ずつ吐く、吸うを繰り返す、二歩ずつにしてみる、もっと長く、自然に任せる、カウントが自分の番になって、ひたすら声を出し続けているとき、それぞれに体の充実感が変わる(声を出し続けるとかなりの汗をかく)。先月の稽古の時、ダンサーの砂連尾さんは、お尻を丸くすくうようなイメージで呼吸をしていると言っていたが、四股と呼吸の関係も無限に奥が深い。
四股トレを開始して1ヶ月以上、または1ヶ月近く近くたつ参加者が増えてきたため、体の変化をたずねてみると、階段を一歩ずつ降りられるようになった、頭から体への指令が自然にいくようになったかもしれない、何をしても変わらなかった体重が少し減り、顔も引き締まった、傾きの大きかった左右の肩の高さが同じになってきた、しばらくぶりに電車に乗ってみると、上半身が高層ビル上階の遊び部分が揺れる時のように感じ、同時に地面を足全体で捉えられている実感があった、首凝りが治った、というように、参加者の多くになんらかの変化があることが分かった。