9/9 四股1000 百三十五日目 朝乃山、双葉山、高砂浦五郎

 6名参加。東京、神奈川、茨城、京都、沖縄より参加。本日のカウントは、相撲大事典より角力〜角番、20161121JACSHAフォーラム「古式土俵入りについて」、月刊相撲9月号より、朝乃山インタビュー「悔しい気持ちが一番」、「村上かるた うさぎおいしい日本人」(村上春樹著)より、「キミがよくてもシロミがまずけりゃ」、日本語の数字()、「私と朝乃山」、のカウントで1000回。

 JACSHA鶴見が連日カウントしている相撲大事典より、気になったワードは「隠れ星」「数を表す符丁」「勝ちみ」。

  JACSHA野村が書き起こして音読をしているJACSHAフォーラムは、昨日から「古式土俵入り」について。さいたま市岩槻区の、釣上(かぎあげ)、笹久保(ささくぼ)2つの地区に伝承されている行事「岩槻の古式土俵入り」(国指定重要無形民俗文化財)をリサーチしたのであった。同じ行事なのに、2つの地区の土俵入りの所作は違うように見えていたが、笹久保地区の所作を体にすっかり覚え込ませてから釣上地区のを見てみると、同じ楽曲の違う解釈の演奏であることが分かったのだった。JACSHAメンバーそれぞれにとって土俵入りとは何か?の質問に対して野村は、子供の頃は地面に丸を書いて相撲をとった、土俵は与えられるものではなく、自分で作るもの、と答えた。いいこと言う。(詳細は、野村誠の作曲日記「重陽の相撲聞芸術」参照)。フォーラムはもう4年前であるが、今聞いても、どの回もいいこと言っている。毎日書き溜めているこの四股1000日記も、3年先の稽古のつもりで綴っているので、後から読むのが楽しみであるし、何よりも大きなモチベーションは、四股1000自体がそもそも創造の場になっており、この日記はJACSHAにとって現在進行中の壮大なプロジェクトである「オペラ双葉山」の源流となりうるからである。

 地歌奏者の竹澤さんは、朝乃山のインタビュー記事を、インタビュアーと朝乃山とを声色を変えて音読。さすが地歌浪曲の開拓者である。打楽器奏者の神田さんは「私と朝乃山」と題して、朝乃山への思いと最近の熱烈なアクションを語った。大変感動的であった。神田さんは稀勢の里の音楽作品を作ったり、朝乃山へのアクションといった「今」を描くアーティストであることに対し、野村は最近高砂浦五郎の作品を発表したこともあり、昔の力士との魂の交流をし、歴史物は好きであるので、過去のことを掘り下げて、時代を超えたコラボレーションをする方なのだろうと言った。野村誠といえば、まさに「今」を芸術化する巨匠のイメージがあるが、単に歴史モノにはとどまらず、北斎漫画の音楽作品もあるように、「今」がはみ出ていって過去に影響を与えてしまう芸術創造の道が、新たに開かれてきたのかもしれない。鶴見は今年の三月場所後から、毎場所の朝乃山についての相撲甚句を作り続け、九月場所も今から作る気満々だという。