8名参加。東京、神奈川、茨城、京都、沖縄より参加。神田佳子幟歌より開始。本日のカウントは、四股1000メンバーによる七股相撲甚句、2016年11月21日JACSHAフォーラム、大相撲九月場所幕内番付、日本語の数字、創作数字、2020年8月31日琉球新報「旧盆の道ジュネー」、英語の数字+shiko、サイレントジェスチャー数字、全員のカウントで1000回。
JACSHA野村が音読するフォーラムは、相撲の魅力に関する質疑コーナーの続き。各地域の相撲行事には、100%神事のものがあるが、大相撲は100%神事ではなく、聖なるものと俗なるもののバランスや、両者が入れ替わったり行き来することが魅力の一つだと語られる。野村はタイの行事に行った時、人々が楽しめるようにと、ポップス音楽が流れ始めたりした、聖と俗が行き来する行事の経験談を紹介していた。
やっちゃんは、1四股、2四股…10(とう)四股、とうと◯四股…にとうと◯四股、さんとうと◯四股、よんとうと◯四股、ごとうと◯四股、むとうと◯四股、なとうと◯四股、やとうと◯四股、きゅうとうと◯四股のように、数字を創作。JACSHA樅山は、one shiko, two shikoと、英語の数字に不可算名詞としてshikoを付けたカウント。アメリカン英語で、素早いテッポウの腕の動きを伴った樅山の四股は、潔くキレがあってかっこよかった。評論家の松平あかねさんは、音声が聞こえなかったため、指を折りながらの全力ジェスチャーアピールで無音カウント。ジェスチャーを見ながら共感と同調しながらの四股は、コミュニケーションとして楽しい四股時間であった。数のカウントでもさまざまな四股が生まれる。
まさに台風9号通過中の沖縄から参加の、ピアニストの平良さんは、昨日の琉球新報紙面から、エイサーの「道ジュネー」についての記事を音読。沖縄は昨日から明日まで旧盆期間だ。旧盆では「エイサー」という芸能で先祖供養をする。太鼓を叩きながら演舞し、歌三味線がエイサー音楽を演奏する。エイサーは、各地域の広場などで行われるほか、演舞をしながら街中を練り歩き、家々を回る「道ジュネー」というスタイルで行われる。毎年エイサー練習期間からお盆中は、エイサーのサウンドスケープが沖縄の人の心をウキウキさせるが、今年はコロナの影響で中止が多く、エイサーの音が聞こえず寂しいお盆となっているそうだ。それでもなんとか今年もエイサーで、ご先祖様も生きている人も元気になってもらおうと、インターネットで動画を配信したり、軽トラックで音源を流して街を回るなど、各地域ごとに工夫を凝らしている。通常の道ジュネーでは、葉っぱやお花で装飾された軽トラックに、歌三線の奏者が乗って演奏し、演舞とともに移動していくのだが、ほかの沖縄の行事でも、軽トラックから聞こえる音で祭りを知ることがある。旗頭(はたがしら)の演舞地への移動で、軽トラックに乗った演舞者達のサーサーサーサーの掛け声と、鐘を鳴らしながらの音が聞こえると、秋になったな〜と思うそうだ。人々が集って祭りがしにくい今は、沖縄の軽トラック音楽によるサウンドスケープは参考になるかもしれない。音が聞こえただけでも心は祭り気分になり、高鳴るものである。行事と祭りと音の結びつきが大事であることを、こうした情勢の中で改めて気づかされる。