7/15 四股1000 七十九日目 かるかや

 7名参加。東京、神奈川、茨城、福岡より参加。腰割りから開始。本日のカウントは、新型コロナウィルス感染症対応ガイドライン(公益財団法人日本相撲協会)、「軸とハラを鍛えれば必ず強くなる!」(高岡英夫著)より熱闘力系、「戦争と農業」(藤原辰史著)、「説経節」(伊藤比呂美現代語訳)、宮城道雄三味線練習曲「忘るなよ」(三下り)、読売新聞714日夕刊寸評、般若心経、全員のカウントで1000回。

 JACSHA世話人里村が連日読んでいる「説経節」と、、流れるようなしなやかな振り付けで踊られる、古いタイプの盆踊りが残っていて、そこに石堂丸が登場するということだ。男が笛や太鼓の伴奏をし、女が踊る。娘をなぐさめるような所作で、どの世代の人が踊っても少女のように見える踊りだそうである。しかし現在は、本来の踊りを伝えられる人が減っているという。盆踊りと相撲甚句は繋がりがあるようなので、継承が途絶えそうな古いタイプの盆踊りには一層興味が湧く。一度訪れてみたい。

 また、里村が読んでいる説経節は「かるかや」であるが、「かるかや」という独特の響きに、地歌奏者の竹澤さんJACSHA鶴見は、何かで歌ったことがあるなと心当たりがあり、竹澤さんは地歌の「虫の音」の中で、〜桔梗、苅萱、女郎花(ききょう、かるかや、おみなえし)〜、という七草が登場すると教えてくれた。鶴見は沖縄の舞踊曲「秋の踊り」で、〜出づる野原の 桔梗苅萱 萩の錦を〜と歌うところがあると、歌ってくれた。日本語の歌詞なので、地歌と繋がりがあるかもと思ったが、歌としては大分違うということが分かった。

 鶴見が読んだ相撲協会のガイドラインは、有観客での七月場所開催発表となった713日付であるが、この何ヶ月もの間、相撲部屋の集団生活や他の協会員の人達がいかに厳しく対策をして暮らしてきているかがうかがえる。『歯ブラシの先が互いに触れないよう、洗面所ほか置き場所を工夫する』『大部屋で就寝時は、可能な限り、頭が互い違いになるようにする』『床山に髪を結ってもらう間、力士は必ずマスクを着用する。耳の回りを整える時には、本体を口に当てたまま、両手で紐を持って浮かせ、その間に整える』『目的地への往復の最中は、どこにも立ち寄らない』など。生活の細部に渡っている。今場所も相撲協会の皆さんが健康で十五日間無事に開催出来ることを願う。

四股ノオト
7/15 四股ノオト