8/16 四股1000 百十一日目 世界平和に貢献

 8名参加。東京、埼玉、茨城、沖縄より参加。理想の蹲踞、からのドゥミプリエ、ルルベの繰り返し、腰割り、腰割りのイチロースタイル肩入れより開始。本日のカウントは、こいなゆんた、815日読売新聞朝刊「とけあう能とVR」、「松井茂短歌作品集」(夏バテ和歌詠みver.)、日本語の数字(可愛い、元気)、体癖論、絵のない絵本(アンデルセン著)より第二夜、崎山ゆんた、全員のカウントで1000回。

 昨日が初参加、今日で二回目の参加となった、呼出しハンコ職人のサトさんは、数字で初カウント。可愛いカウントであった。カウントをしながらだと四股がおろそかになる、数字が分からなくなったり間違える、という四股1000あるあるを経験。四股を踏んでいると時空を超えたような感覚になるのだ。また、89日のJACSHA野村と一ノ矢さんのトークで、北斎漫画の相撲絵の解説として、江戸時代の人は膝とつま先の角度が揃っていた、と言っていたのを思い出しながら踏み、股関節が開いていく感じがしたそうだ。二日目の参加とは思えない四股だなとオンラインの画面を見ていたが、さすがのサトさんである。いつも相撲を見ているだけあって習得が早い。

 JACSHA鶴見も四股を褒められた話をした。昨日、毎年高砂部屋が合宿をしている、茨城県下妻市にある大宝八幡宮に行ったそうだ(下妻合宿は毎年6月に開催されるが、今年はコロナのため中止)、境内には土俵があり、土俵の前で土俵入りパフォーマンスをしたところ、近くを通りかかったおじさんに、「よく見てるからよく出来てるよ〜!」と、喜んでくれたそうだ。今年の春には、逆井城跡公園(茨城県坂東市)の土俵。土俵真ん中はグランドゴルフのゴールになっており、そこを目掛けてボールを打とうとしてたおじさんに断って、土俵入りパフォーマンスをさせてもらったところ、「いい四股だ!いいもん見させてもらった。」と喜んでくれたそうだ。各地の土俵を巡って、そうした土俵入りと楽しい交流の様子を録画して、番組を作ったらどうかと歌手の松平敬さんから提案があった。四股ちゃんねる。四股で周りの人が喜んでくれる。四股で世界平和に貢献するのだ。四股1000メンバーもどんどんやって欲しい。

 松平敬さんが、フミー、ミフー、ヒミーとカウントしていく「松井茂短歌作品集」の和歌詠みバージョン。歌会始で詠まれてみたい。調べてみると令和三年のお題は「実」。松井茂の韻を踏みまくりの短歌と「実」は親和性がある感じがする。フミフミの実として何か新作を期待したくなる。

 地歌奏者の竹澤さんが連日読んでくれる「体癖論」。今日は、ぱっと見の体型でも分かる種別や、音楽の聞き方も種によって違う、という話。三日前の話できいた、よく寝る、平和主義の第6種の人の体型は、胸、肩、肩甲骨に表れ、音楽はテンポやノリを聞く、ということになるようだ。四股愛好家が近いのはここだろうか。

 昨日、JACSHA樅山、やっちゃん姉妹が四股1000後の感想戦で食べていた、ヨーグルト&キウイ&蜂蜜が美味しそうで効きそうだったので、鶴見は真似をして四股前にヨーグルト&桃、ピアニストの平良さんは感想戦でヨーグルト&冷凍バナナを食べていた。こうした四股に合いそうな、四股ちゃんこを考えるのも楽しい。

8/15 四股1000 百十日目 ひざまづき

 8名参加。東京、埼玉、茨城、京都、沖縄より参加。理想の蹲踞、からのドゥミプリエ、ルルベの繰り返し、腰割り、腰割りのイチロースタイル肩入れより開始。本日のカウントは、こいなゆんた、「時の声」(松井茂)、日本語の数字、 絵のない絵本(アンデルセン著)より第一夜、 「沖縄風景」「夜」(:山之口貘)、「説経節かるかや」(伊藤比呂美現代語訳)、「ワンワンニャオニャオ」(作歌:葛原しげる、作曲:宮城道雄)、崎山ゆんた、ドイツ語の数字、全員のカウントで1000回。

 初参加となった、呼出しハンコ職人のサトさんは、1000回はあっという間だった、左と左膝が弱いと感じたそうである。膝の話題から、膝が成長に追いつかず少し歪なまま大人になり、ひざまづきができない、成長痛はストレスからも起こる、膝小僧というくらいで、膝は顔にも見える、など、メンバーそれぞれの膝の特徴や、膝について思いを巡らせる。

 JACSHA鶴見が歌った「崎山ゆんた」は、鶴見が住んでいる首里の崎山ではなく、西表島の外れにある崎山村のことだそうだ。「崎山ゆんた」ではかつての専制時代の頃、八重山のいろいろな地域から崎山に強制移住と労働をさせられた、村建てと辛い生活を歌っている(1755年創建、1948年廃村)。今は人は住んでおらず、離島ではないが陸路がないため、ボートでしか辿り着けないが、鶴見は訪れたことがあるらしく、よくもこんな険しい山で開墾させられたものだと驚いたという(鶴見が訪れた時、実は一人住んでいた)。ピアニストの平良さんの朗読で山之口貘詩集を聞くと、沖縄の風景が浮かんでくるようである。「ひざまづき」は、沖縄では正座のことであると教えてくれた。

 地歌奏者の竹澤さんは、箏曲童謡第四集から、愉快な子供用の浪曲「ワンワンニャオニャオ」でカウント。箏パートは大人が演奏する想定で作曲されているので難しいが、歌は可愛らしく大変楽しいし、子供向けの浪曲という発想がいい。胡弓はワンワンと犬の鳴き声を模したところがあるらしい。子供向けの童謡四股集など、四股のための可愛らしい曲集を作るのもいいかもしれない。

 JACSHA樅山、やっちゃん姉妹が四股1000後の感想戦で食べていた、ヨーグルト&キウイ&蜂蜜が美味しそうだった。

四股ノオト
8/15 四股ノオト

8/14 四股1000 百九日目 化粧回しの鈴

 7名参加。東京、茨城、京都、沖縄より参加。入間川部屋風伸脚運動、理想の蹲踞、からのドゥミプリエ、ルルベの繰り返し、腰割り、腰割りのイチロースタイル肩入れより開始。本日のカウントは、わったー古宇利島(: 古宇利小学校の子ども達 曲: 鶴見幸代)、体癖論、日本語の数字、 絵のない絵本(アンデルセン著)20161120JACSHAフォーラム、「説経節かるかや」(伊藤比呂美現代語訳)、オランダ語の数字、全員のカウントで1000回。

 準備運動のとき、JACSHA野村の腰が完璧に割れていて、隣にあるテーブルと見分けがつかないほどであった。テーブルは五角形にすらならず、当たり前だが、完璧な四角形で安定の腰割れ姿勢だ。そうでないとテーブルとは言えない。テーブルの見る目も変わってくる。

 地歌奏者の竹澤さんが連日読んでくれる「体癖論」。人間分析の12種類をさらに奇数と偶数に分けると、大雑把にいうと奇数が肉食系、偶数が草食系。詳しく聞くと、どちらにも当てはまる部分があり、簡単に分類をすることは大分難しい。アニメで言うと、ルパン三世は全員奇数、ムーミンは偶数であるそうだ。

 野村が連日音読しているJACSHAフォーラムは、岩槻の古式土俵入りの化粧回しの鈴の話。釣上地区の古式土俵入りでは、終始柔らかな鈴の音に惹き込まれる。化粧回しの房の部分に鈴が付いているからだ。化粧回しをつけた子供達が歩くとシャラシャラと鈴の音が響き続ける。一方で、笹久保地区の古式土俵入りでは鈴の音には気付きにくい。本来は笹久保地区の化粧回しにも鈴が付けられていたのだが、保存会が保存している化粧回しを代々使用しているため、年月とともに鈴の多くが取れてしまったからだ。釣上地区では、長男が生まれると化粧回しを新調するため、鈴が付いたままの状態で土俵祭りに参加できる。両地区は、同じ岩槻の古式土俵入りであっても、お互いにどのように行っているかを知らなかった。笹久保地区の皆さんと、釣上地区のビデオを見たときの様子は今でもよく覚えているが、鈴の音色を聞いて、自分たちも鈴を付け直さなければいけないなと話した。他にも、共通点と違いをたくさん共有した。ここに限らず、同じ地域の各所で行われる祭りや行事は、同じ時期や同日に行われるので、互いの内容を知らないことが多いし、自分たちのためのものであるから知る必要もない、と思われるのだが、失われつつある大事な部分を発見することに繋がり、互いを知ることは当事者達にとっても無益ではなかった、という経験を共にできたことは大きかった。

 四股1000で数字のカウントをするとき、80がクライマックスになることが多い。日本語では40のヨシコに引き続き80ではヤシコ、ポーランドではオシェンデション、オランダ語ではタフタフといい、それぞれ80の響きに特徴があるので、カウント担当以外のメンバーも80の声援を送る。オランダ語のタフタフと聞こえる面白い響きを解明するべく、カウントをしてくれるピアニストの平良さんに教わったスペルは、tachtigacht8で、10番代を示すtigがつくので、ルール通りだとachtigとなるところを、発音がしやすいようにはじめにtがついてtachtigとされ、イレギュラーな80となっていることを学ぶ。タフタフ。

四股ノオト
8/14 四股ノオト

8/13 四股1000 百八日目 理想の蹲踞

 10名参加。東京、神奈川、茨城、京都、沖縄より参加。理想の蹲踞、からのドゥミプリエ、ルルベの繰り返し、腰割り、腰割りのイチロースタイル肩入れより開始。本日のカウントは、相撲甚句のまくら唄、「松井茂短歌作品集」(和歌詠みver.)813日読売新聞朝刊より、香港の国家安全維持法違反で逮捕された人が保釈された記事、日本語の数字、20161120JACSHAフォーラム、「説経節かるかや」(伊藤比呂美現代語訳)、813日琉球新報美ら島だより「沖縄市でおっぱい写真展)、体癖論、全員のカウントで1000回。

 JACSHA野村は準備運動で、「理想の蹲踞」をリード。メンバーそれぞれ理想の蹲踞をしてみると、姿勢も表情も個性が出てカッコいい。さいたまトリエンナーレ2016の相撲聞芸術研究室(SHARS)では、「私の土俵入り展」として、いろんな土俵入りの写真を募って展示をしたが、「私の理想の蹲踞展」も面白いかもしれない。

 一年前の昨日は、JACSHAの岩槻巡業コンサートの翌日で、丸一日温泉に入ってのんびりと場所休みを満喫したことを思い出す。今は温泉や大浴場には行きにくい情勢だ。最近出張先で宿泊したホテルの過ごし方、食事の仕方、お正月のホテルの演奏仕事の不安などが語り合われた。

 JACSHA鶴見は相撲甚句のまくら唄(前唄・後唄)でカウント。まくら唄は、相撲甚句の始まりに歌われるゆったりとした部分で、そもそもは前唄が相撲甚句と言われ、それが名古屋甚句と合わさって、七五調の本唄が付いたのが現代の相撲甚句であるらしい。メインの本唄は、七五の繰り返し(例: 勧進元や 世話人衆、本日おいでの お客様、いろいろお世話に なりました、など)にも関わらず、相撲甚句とは七七七五で構成されると、どこを見てもそう書いてあるし、説明する人も口を揃えてそう言う。七七七五は前唄や後唄の形式であるので、本唄について解説されないケースが多いのがとても不思議だ。しかし、鶴見が歌ったまくら唄は、七七七七で構成されて五に落ちていないため、さらに謎が深まるが、もっと古い原点となる七七七五の歌があるものと思われる。鶴見が歌ったのはこの歌詞:

(前唄)土俵の砂つけ 男を磨き 錦を飾りて 母待つ故郷(くに)

(後唄)さらばここいらで 唄のふしを変えて 今も変わらぬ 相撲取り甚句

 打楽器奏者の神田さんは、非常にゆっくりなテンポでカウント。軸足にかける重心の時間を長くキープする狙いだ。浮いた足を高くあげようとはせず、重心ストップにさせることに時間をかける。神田さんのやり方を真似しながら、軸足を伸ばすように意識してやるとゆっくりでもキツくなく、左右のバランスが整う感じがして、とても気持ちいい。

 野村が連日音読しているJACSHAフォーラムの書き起こしは、今日から20161120日に行った相撲聞芸術の可能性がスタート。ネッテイ相撲(兵庫)、傀儡の舞(大分)、一人角力(愛媛)をリサーチしたいと言っていた。その後、願い通りに3つどれもリサーチをしたJACSHA樅山は、傀儡の舞だけ作品化していないと言うので、タイトル案を聞いてみると「住吉様」。住吉といえば高砂とも繋がりがある。大昔のリサーチの先輩でもある世阿弥に敬意を払う。どんな作品になるのかとても楽しみである。

四股ノオト
8/13 四股ノオト

8/9 四股1000 百四日目 タコ四股八四股踊り

 6名参加。東京、茨城、京都、沖縄より参加。ルルベ、ドゥミプリエ、グランプリエ、壁の股割り、腰割り、イチロースタイル腰入れより開始。本日のカウントは、猫ゆんた、2016126JACSHAフォーラム、「説経節かるかや」(伊藤比呂美現代語訳)、夏休み子ども科学電話相談室の先生プロフィール、日本語の数字、与那国ぬ猫小節、全員のカウントで1000回。

 JACSHA野村は、隅田川沿いのホテルから参加。連日音読しているJACSHAフォーラムは、岩槻の古式土俵入りをリサーチして、JACSHA式土俵入りを作って行った話。ダンサーのきたまりさんは、古式土俵入りを一緒に見に行ったものの、その所作を創作に取り入れることはなく、ワークショップの中で、参加者と共に大きな視点で、新しい土俵入りの仕方を作って行った。参加者それぞれに、土俵を清めるときにどうするか、武器が持っていないアピールをどうするか、立ち合いの睨み合いをしてみるなど、相撲の所作の意味を個人個人で解釈し表現して作って行ったのを思い出した。とても素晴らしい創作であったと思う。野村はホテルをチェックアウトして、午後に開催される「初代高砂浦五郎の地歌<相撲もの>をつくる」本番会場へ向かって行った。遂に今日は、地歌奏者竹澤悦子さんによる「初代高砂浦五郎〜高砂浦五郎を賜るの段」(原案:松田哲博、作曲:野村誠)初演の日。野村と一ノ矢さんのトークもある。

 感想戦では、平将門の大手町にある首塚や坂東市の話から、京都大学の吉田寮のこと、学内のフレンチレストランの連想から、東京芸大のバタ丼、そこから連想して、一人で食べる簡単料理のいろいろ(ごはんにバターと醤油かけ、それを海苔で巻く人、ひじきバージョンの人、ごま油に塩派、塩と七味派、たまごかけご飯、なめ茸とご飯ですよ、などなど)、鮭のアラ煮やおせち料理と、日曜日の朝らしいほっこり話題が続く。

 昨日に引き続き、心身を柔らかくするためのタコのような生き方を深掘りしてみる。やっちゃんがタコになる感覚になるのは、サイケデリックトランスで踊っている時だそうだ。サイケ文化の世界では、タコというとツーカーの感覚らしい。これはもうサイケデリックトランスで四股を踏むしかないと思えてくる。隠れ四股たんの暦では、ほぼ毎月ゾロ目の日に(55日、77日など)、なにかしらの行事が行われるのだが、88日が決まっていなかった。ここで見事に相応しい行事が決まる。「タコ四股八四股踊り」(たこしこやしこおどり)。心身の柔軟性を祈願し、フルトランスで夜な夜な四股踊りをする祭りだ。

8/8 四股1000 百三日目 タコのように

 8名参加。東京、茨城、神奈川、京都、大阪、沖縄より参加。1st2ndポジションで、ルルベ、ドゥミプリエ、グランプリエから開始。本日のカウントは、浜千鳥節、「初代高砂浦五郎〜高砂浦五郎を賜るの段」(原案:松田哲博、作曲:野村誠)より、夏休み子ども科学電話相談室の先生プロフィール、「時の声」(松井茂)、日本語の数字、初めての外国人への手紙(平良明子)、子持節・散山節(倍速)、全員のカウントで1000回。

 JACSHA鶴見はよく沖縄の歌を歌うが、聞きながら四股を踏むと、評論家の松平あかねさんは、豪華な気持ちになりリラックスするという。打楽器奏者の神田さんは、いい意味で緊張感がなく、体が横に揺れ、緩やかな中に推進力があるという。たしかに「いい意味で緊張感がない」というのは沖縄音楽の肯定的な特徴だろう。鶴見は、歌手の松平敬さんがカウントした、騒音のような「時の声」を豪華に感じ、神田さんも四股を踏むのにいい感じだったという。先日、神田さんは前進できるカウントを研究したいと言っていたが(8/4 四股1000 九十九日目 前進できるカウント 参照)、カウントのニュアンスで体の反応も変わってくるのだ。

 松平あかねさんは、夏休み子ども科学電話相談室の先生達の面白いプロフィールを紹介してくれた。虫が好きなので昆虫博士になった、石が好きで一日中石の事ばかり考えている、など。これを紹介したのは、JACSHAは相撲愛に溢れているので、共通点があるのではないかと思ったからだそうだ。そこで「JACSHA子ども相撲と音楽電話相談室」の提案があった。早速神田さんから「力士が廻しをポンポン叩くのは、手についた塩を振り払うだけでない気がする。気合なのか?なぜ叩くのか?」との問いに、「いい音がするので叩いているうちに気持ち良くなって止まらなくなる。大きい力士に多い。」と、鶴見が苦し紛れの回答。先日、テレビの音楽番組の「題名のない音楽会」や「音楽の広場」では、かつては作曲家が司会をしていたので、JACSHAが司会として勝手に「題名のない音楽会」をやったらいいかも、と提案があったが、また一つ番組が増えた。相談室ならば、打楽器系の質問なら神田さんに、声楽系の質問なら松平夫妻にと、JACSHA以外の講師陣も勢揃いである。

 右利き、左利き、があるように、力士には右四つ、左四つの得意な方があるが、四股にも得意な左足軸、右軸足があるようだ。神田さんは、右の軸足ならばいくらでも重心をかけ続けられるらしく、鶴見や松平あかねさんは左軸足らしい。また神田さんは日々、左右の股関節の柔軟性の違いを感じているという。体の硬さも悩みらしく、硬さと柔らかさの考察が始まった。今日参加のメンバーで柔らかさイチといえば、やっちゃんである。なぜ柔らかいか、やっちゃんは少し考えて「タコみたいな生き方」をしてきた気がすると答えてくれた。タコの四股はポンポンポンポンと早めである、沖縄の音楽とタコは合うかもしれないとも。8本は足なのか手なのか、どことどこが四股を踏むのかなど想像しながら、みんなでグニャグニャとシミュレーションしてみる。また、ピアニストの平良さんは、頭が硬いと体も硬いと聞いたことがあるらしく、大変凹んだメンバーもいたが、逆に体が柔らかくなることで頭も柔らかくなるといいねと、コントラバス奏者の四戸さんが励ましてくれた。タコのように、心身共に柔軟な生き様を目指して暮らしていきたいものである。今日は88日で8名参加して、8本の手?足?のタコの話題になり、8に縁がある日である。

8/7 四股1000 百二日目 四股カミング

 9名参加。東京、茨城、京都、沖縄より参加。本日のカウントは、朝乃山大関昇進伝達式記念相撲甚句「相撲を愛し」(鶴見幸代作)2016126JACSHAフォーラム、「説経節かるかや」(伊藤比呂美現代語訳)、ヴォイセス・カミング(湯浅譲二作曲)風、「松井茂短歌作品集」(フミフミver.)、オランダ語の数字、日本語の数字、かぎやで風節、全員のカウントで1000回。

 JACSHA鶴見は朝乃山が大関に昇進した時に作った相撲甚句を歌ってカウントしたが、七月場所の朝乃山を二番として作っているところらしい。千穐楽の四股1000で、JACSHA野村が例えた、トライアングル照強、大太鼓の正代も盛り込んでいるという(8/2 四股1000 九十七日目 七月場所千穐楽 和洋弦楽器対決 参照)。ということは、横綱昇進など、今後の朝乃山についての甚句がどんどん増えていくことになる。

 一昨日に引き続き、JACSHA野村と地歌奏者の竹澤さんから、「初代高砂浦五郎〜高砂浦五郎を賜るの段」のお話しを聞く。初代高砂浦五郎のお墓は、清澄白河の圓隆院にあり、土俵の日蓮、角界のマルティン・ルターとも呼ばれていたらしい。明後日のトークと初演が楽しみである。圓隆院に祀られている歯神様も気になる。

 評論家の松平あかねさんは、湯浅譲二氏のテープ作品「ヴォイセス・カミング」風の、意味のない言葉や会話を次々と即興で発していくカウント。この作品は、難しいテーマの質問をし、困った回答者達が、あー、うー、などという間投詞や接続詞を切り取った作品だということだ。それに触発されて、野村が自身の作品「だじゃれは言いません」を教えてくれた。四股でも同じような質問をしたら、戸惑いのある四股で「四股カミング」や、四股を踏まない理由を言う「四股は踏みません」の作品ができて、逆説的に四股についての考察を深めることができるかもしれない。

四股ノオト
8/7 四股ノオト