8/19 四股1000 百十四日目 四股しょーら

 8名参加。東京、茨城、京都、大阪、沖縄より参加。理想の蹲踞、からのドゥミプリエ、ルルベの繰り返し、壁の股割り、腰割りとイチロースタイル肩入れより開始。本日のカウントは、ゆんたしょーら、「ビラウド」「ぼくのばあい」(:藤井貞和)20161120JACSHAフォーラム、「説経節かるかや」(伊藤比呂美現代語訳)、音楽家医学入門(根本孝一、酒井直隆著)より索引、日本語の数字、絵のない絵本(アンデルセン著)より第四夜、「芭蕉布」「首」(:山之口貘)、全員のカウントで1000回。

 四股1000がなかったら、今頃どれだけ体がボロボロになっているか、メンタルの面でもやってなかったと思うとゾッとする、引きこもりがちの性格なので、表に出るような機会となるのでよい、といった、毎日の四股1000が心身にいい影響が出てることを噛み締めるように語りながら始まった。

 評論家の松平あかねさんは、風呂上がりの参加。風呂やシャワーは、四股前?四股後?松平さんは、サッパリと体を清めてから風呂上がりの四股派で、JACSHA鶴見は四股後が多いらしいが、できれば前後どちらも風呂に入りたいものである。温泉にでも浸かり、身体中の毛穴が開いてからの四股は股関節も開きやすいだろう。そして四股1000後には汗を流して再び温泉に入ったら、温泉の成分が体に浸透しやすいかもしれない。

 JACSHA世話人里村は、説経節音読のカウント時以外はパソコンに向かっていた。はじめは足を組んで座っていたが、せっかくなので腰割り姿勢で座ってみることを提案。いつもは姿勢が悪くなりがちだが、腰割りパソコンだと、体が伸び、肩が開くような感じがして良いそうだ。見た目もカッコいい。デスクワークの際にはオススメである。

 JACSHA鶴見は連日八重山民謡のゆんたを歌ってカウントしている。今日は「ゆんたしょーら」。ゆんたしようぜ、レッツゆんた、の意だそうだ。そのため、ゆんたの歌い始めに歌われることが多いそうだ。歌詞は、〜ゆんたをしましょう皆さん、ゆんたの主はいない、歌う人が主人公である、歌うので聞いてください皆さん〜と言った内容だ。これを四股に替え歌してみるとこうなる。

「四股しょーら」

ヒヤ 四股しょーら ヒーハーイ

ヒー 腰割しょーら サーユイヤーサー

我がけーら ヨーホーナーアー

(以下ハヤシ省略)

四股主 腰割主 主やーる

踏むすどぅ主 下ろすどぅ主 主ねーぬ

踏めば聞き 下ろせば聞き 我がけーら

 JACSHA野村が連日音読しているJACSHAフォーラムは、そもそもなぜ相撲なのか?という問い(里村からの質問)JACSHAを結成してしばらくは相撲を観戦しに行っていただけであったが、JACSHA樅山は、趣味で相撲を見に行っているより、聞いた挙句に作った方が面白い、全然深度が違う、と答えていた。大相撲に限らず、各地の相撲を見て聞いては創作する、を繰り返し、現在は毎日四股を1000回踏んでいる。何でも口に入れて確かめる子供のようだ、と松平さんはいう。20157月の「相撲聞芸術のもくろみ」(アサヒ・アートスクエア)では、「相撲の歴史」(1994)、「相撲のひみつ」(2010)などの著書がある、東京大学法学部教授、東京大学相撲部部長の、新田一郎氏とのトークが実現した。新田先生は、相撲は見るだけでなく、相撲をとってこそ楽しみが深まるので、相撲を取ってみよう、と、本の中でも相撲の実践を推奨している。鶴見と樅山が東大相撲部に見学に行った時も、自らマワシをつけて稽古していたらしい。そしてなんと、新田先生と一ノ矢さんは同い年生まれだ。二人は大学生の時の相撲大会で一度対戦がある(新田先生の勝利)。一ノ矢さんが月刊武道に毎月寄稿している連載「四股探求の旅」の今月号(20208月号)「肩甲骨で腕を返し、肩甲骨でおっつける」では、チェロ奏者の腕の返し、おっつけに着目し、相撲とチェロ演奏の共通点を紹介されているが、新田先生はなんとチェロも演奏されるそうである。新田先生とお話しした2015年は、JACSHAの実践経験はまだ浅い時代だったので、あのときに比べれば少しは成長したであろう 5年経った今、再びお話の機会を作れるといいなと思う。

 やっちゃんが連日音読しているアンデルセンの「絵のない絵本」は、一話がほぼ100歩で踏める分の長さであることに驚きだ。アンデルセンこそ、隠れ四股たんで、後の隠れ四股たんの四股1000のために、100歩ずつ記していった物語集なのかもしれない。

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