8/20 四股1000 百十五日目 四股ソナタ

 7名参加。東京、茨城、京都、沖縄より参加。自由な準備運動より開始。本日のカウントは、まんがにすっつぁ、日本語の数字、絵のない絵本(アンデルセン著)より第六夜、「村上かるた うさぎおいしい日本人」(村上春樹著)より、ホットケーキのおかわりも3度まで、20161120JACSHAフォーラム、「説経節かるかや」(伊藤比呂美現代語訳)、テンポチェンジ、けーらぬ巻うた、全員のカウントで1000回。

 JACSHA鶴見の四股からは鈴がよく聞こえた。四股を踏む珪藻土マットの上に、タンバリンを乗せ、さらにその上に鈴を乗せるセッティング。踏むたびにシャンシャンと鳴る。先週鶴見が出演していたコンサート「日本の三味線色々」でも、足元に鈴を置いて四股を踏んだらしいのだが、左足が鳴りにくいなどの課題があったため、良くなるように改善してみたという。今日は両足ともに良く鳴っていたのは、楽器の工夫だけでなく、音で左右のアンバランスに気づき、意識して踏めるようになったからだろうとのこと。

 JACSHA野村が連日音読しているJACSHAフォーラムは、さいたま市にある入間川部屋に朝稽古を見学した時、伸脚運動のカウントに衝撃を受けた話。「イチ、ニ〜〜〜、サン」「ニ、ニ〜〜〜、サン」と、3カウントずつ左右を逆にして伸脚するのだが、123のどのカウントのときも姿勢に変化はないのである。1で開始、2で伸ばして、3で終わり、ということかと思うが、そうした目には見えないイメージのカウントのあり方に、見学した野村や鶴見は大変驚いたらしかった。四股のときも、イチ、ニ、と数字でカウントするものの、同時には始まらず、バラバラに始まり、力士たちの四股のタイミングが同調することはなかった。このバラバラ感音楽の衝撃をヒントにJACSHA式土俵祭りを創作している。カウントの仕方は相撲部屋ごとに違うので、いろいろ行ってみるといいですよと力士(元・大司)が教えてくれた。日大相撲部のカウントは、「オー(1)、オー(2)、オー(3)」といった具合で、ほとんど数字は聞き取れないという。

 評論家の松平あかねさんは、数字でカウントしながら、久々にテンポチェンジ四股ンダクターでカウント。アッチェレランド、パウゼ、フェルマータ、大フェルマータ、リタルダンド、エネルジコ、アテンポ、盛り上げてフィナーレ。テンポだけでなく、エネルジコでエネルギッシュな四股も踏めた。松平さんは『テンポを変えることは、根源的な喜びに繋がる』と言っていたが(6/18四股1000五十二日目テンポチェンジ参照) 3分間100歩の四股だけで、ソナタやソナチネの第一楽章を演奏しきったような充足感に満たされる。アテンポの指示では、太陽が昇ってきて新しい一日が始まる時のような、元に戻ることの音楽的な重要性を改めて実感することが出来た。楽曲感を得たため、ソナタ形式やフーガの構想もした。転調は、腰の高さの変化(ハ長調は最も腰高、調号の数とともに腰が低くなる)、シャープ系はつま先を上げ、フラット系はつま先を下げる、打楽器奏者の神田さんが最近カウントする、重厚なグラーヴェ四股は序奏だろうか、第二楽章などの緩徐楽章か、鶴見の民謡カウントは舞曲のスケルツォ楽章だった、全部で何楽章形式になるか、など。近年はクラシック音楽作品に振り付けをするダンス作品をよく見かけるが、四股からクラシック音楽作品を作ることもできるのだ。

四股ノオト
8/20 四股ノオト

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