9名参加。東京、茨城、京都、大阪、沖縄より参加。理想の蹲踞、からのドゥミプリエ、ルルベの繰り返し、壁の股割り、腰割りのイチロースタイル肩入れより開始。本日のカウントは、網張ぬ目高蟹ゆんた、日本語の数字(コントラバス、打楽器:スイスカウベル、トーキングドラムなどと共に)、中世を生きる女性たち(アンドレア・ホプキンス)よりジャンヌダルク、2016年11月20日JACSHAフォーラム、鉄道の形式番号、絵のない絵本(アンデルセン著)より第三夜、全員のカウントで1000回。
久しぶりの参加となったコントラバス奏者の四戸さんは、お休みの間はロンリー四股(個人練習)をする時間もないほど忙しかったにもかかわらず、体は覚えていると実感したそうだ。足だけあげるようなこともなく、体ごと下ろせるようになったという。四戸さんの体にしっかり四股が染み込んだ証だ。四股をお休みしていた間の仕事の会場の隣に、野見宿禰(のみのすくね:日本で初めて相撲をとった神様といわれる一人)が祀ってある野見神社があったそうだ(高槻市)。ここでは毎年、子どもが四股名を付けて土俵入りをする泣き相撲が開催されるらしい。(今年は10月に延期)
JACSHA野村が連日音読しているJACSHAフォーラムは、櫓太鼓の話。相撲に限らず、いろいろな伝統芸能の興行の開幕時に太鼓が打たれるが、相撲太鼓では、相撲と分かる独特のリズムがあり、遠くに届けるために、バチの先だけでなく、バチ全体で太鼓の面をバチンバチンと大きな音で打って相撲の開幕を告げる、情報としての音の役割がある。JACSHA式土俵入りでは、呼出し邦夫さんの伝統的な相撲太鼓と、打楽器奏者の神田さんによる現代音楽的な太鼓のデュエットが実現した。これはまるでラブレターのやりとりのようであった。相撲太鼓は、太鼓の面を打つメインの奏者と、胴をカチカチと打っていく「フチ回し」の二人で打たれるが、フチ回しのリズムがどういうものだったのかの伝承は途絶えてしまっており、呼出しさんによってフチ回しのリズムは様々で自由だ。ツウになればフチ回しを聞いて、誰が打っているのかが分かる日が来るかもしれない。神田さんは、そうした自由なフチ回しの役割も担って、ダイナミックなデュエットとなったのだった。
相撲の櫓太鼓は、現在は会場時の朝8時からの一番太鼓、結びの一番の後の跳ね太鼓が打たれるが、かつての一番太鼓は未明の2時や3時ごろ辺りに打たれたそうだ。取り組み数が多く、今よりも早い時間に始まっていたという理由もある。おそらくその名残で、今も一番太鼓は若い呼出しさんの仕事だ。いずれ一日四股10000回の夢がある。かつての未明の一番太鼓、イスラム教のアザーンの一日五回の礼拝の一回目が3時ごろである、という野村のアイデアから、1時間2000回ずつ五回やってみるシミュレーションをしてみる。アザーンの時間を参照に、日の出前、正午、おやつ、日没前、夜(暗くなってから)の五回。日の出前のハードルは大変高いが、前日に早く寝て備えよう。