6名参加。東京、神奈川、茨城、京都より参加。七月場所中日八日目幕下上位〜十両の取組を観戦しながら実施。本日のカウントは、日本語の数字、取組実況、茶音頭(六下り)、ポーランド語の数字、仲順流り、全員のカウントで1000回。
地歌奏者の竹澤さんは、土俵上の木村朝之助さんは、歌舞伎役者のようで、役に入っている(行司の役)ように見えるという。確かにそうかもしれない。表情もたたずまいも、体の動きも声も、普段とは全然違い、大変迫力があるので、見ている方もグイグイと惹き込まれていく。でもこれは役であったり、演じているのとは違う気もする。行司さんは行司そのものであるが故の迫力に圧倒される気がする。行司の練習はしないと朝之助さんがおっしゃっていたのは、行司そのものだからかもしれない。人間は人間の練習をしないように。
竹澤さんは、昨日紹介してくださった、六下りの三味線楽曲「茶音頭」を演奏くださった。野点(のだて)や、お点前の時に演奏する音楽らしいが、これまた相撲に合う。JACSHA鶴見は、沖縄の三線音楽は相撲に合うのかどうかの実験として、エイサー音楽「仲順流り」を演奏した。土俵はちょうど、沖縄ゆかりの二人の力士、千代ノ皇に美ノ海の対戦であった。幟が立っているようなお祭り感があって、嬉しくワクワクすると竹澤さんが感想をおっしゃってくれた。もっといろいろな音楽と相撲の相性を実験してみたい。
評論家の松平あかねさんは、最近はよく足が上がっているなと見ていたが、股関節が動いてきてリンパの詰まりが解消されてきたかもという。バレエをやっていた子供の頃、足首と膝だけを無理に外側に開いていたので痛めてしまったことがあるらしいのだが、6年前に回向院にて開催した、一ノ矢師匠を講師にお呼びしたワークショップ「レッツ相撲ミュージック‼︎」で四股トレをしたときに、股関節から開くことを教わったことで、かつては無理をしていたのだと気付いたという。師匠にもお伝えしなければならない。
四股1000を始めて90日目。1000回は全然無理がないのが染み付いたので、そろそろ回数を増やしたくなってきた。ダンサーの砂連尾さんは、今月来月中には1日10000回に挑戦したいと言っていた。1000回で約30分するから、10000回だと5時間。ぶっ続けは大変だろうから、何千回かずつ分けたとしたら、一日中四股を踏み続けることになる。松平さんはそれはまるで修道院のようだという。祈りの聖歌を一日中歌い続けるように四股を踏む。晩鐘の鐘の代わりに拍子木を打つ。四股は祈りなのである。