6/23 四股1000 五十七日目 鎮魂

 8名参加。東京、茨城、神奈川、京都より参加。味噌汁と雑煮と餅の話をしながら、ルルベ、ドゥミプリエ、壁の股割り、腰割りから開始。体内が味噌汁になったり、餅のような気分になる。本日のカウントは、元素(軽い方から)、北海道の郡町村、日本語の数字(普、超重)、月桃、JACSHA野村が読む相撲聞芸術フォーラム「相撲道と作曲道2」より、土俵祭りについて、「御馳走帖」(内田百けん著)より、戦時中の食べたい物目録、全国の空港100選、全員のカウント(ひーふーみー、猫、犬、カエルなど)1000回。

 打楽器奏者の神田さんは、「い〜〜ちに〜〜さ〜ん」と非常にゆっくりな低音のカウントで、ネバっこく重たい四股を誘った。体の重みを軸足に乗せる瞬間、他方の足が上がる瞬間、下りる瞬間を感じてドンと落ちる、この一連の流れを、点と点ではなく線で繋げ、長〜い1として感じるためだという。四股1000の基準速度はテンポ40くらいであるが、それで裏拍を感じると(テンポ80の刻み)、カウントに乗ろうとして軽くなってしまうからだという。体の重みだけでなく、身体中が餅のように何か違うものに変質するような、ドロドロしたものが体内から出てくるような、不思議な感覚が襲う。そうしたネバっこい曲線運動と、踏みしめるド〜ンの連続は、コントラバスのポルタメントとバスドラムが似合いそうなので、神田さんと四戸さんのデュエットカウントに期待が膨らむ。

 今日は慰霊の日だ。JACSHA鶴見は沖縄戦の歌「月桃」を歌ってカウントした。三拍子の音楽に合わせて優しく踏み続ける。鎮魂歌として沖縄ではよく歌われるそうだ。今日も沖縄の各地で歌われ、もしくは聞くだけでも、月桃で思いを馳せている人は少なくないのだろう。JACSHA里村が読んだ本は、作者が戦時中に食べられなかったが食べたかった御馳走の数々だ。四股は鎮魂でもある。四股で心が癒される。今日という日にみんなで四股を踏めて本当に良かった。

四股ノオト
6/23 四股ノオト

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