9/13 四股1000 百三十九日目 九月場所初日 てんやわんや

 8名参加。東京、茨城、京都、沖縄より参加。相撲実況、ポーランド語、足の不調の原因、体調と四股の関係(3人連続)、カウント、相撲実況、ポーランド語、双子・三つ子‥10人兄弟‥40人姉妹カウント、全員でのインプロヴィゼーションで1000回。

大相撲9月場所(秋場所)初日なので、abema TVで相撲を観戦しながらの四股。JACSHA野村とJACSHA世話人里村は、久々のホスト役+abema TVの画面共有をするので、「てんやわんや」であった。さいたまトリエンナーレ2016JACSHAが参加した際に、JACSHAの「SHARS(相撲聞芸術研究室)」という展示室に書道の展示もしたが、その時の里村の書いた書も「てんやわんや」であった。JACSHAは欲深く、複数のものから取捨選択するのではなく、できるだけ複数を複数のままやろうとするので、「てんやわんや」になり、「土俵際」に追い詰められ、「四股錯誤」の日々だ。しかし、「三年先の稽古」と言うように、稽古を続ければ3年後にその成果が現れてくる。あの頃の「てんやわんや」があって、今がある。

JACSHA鶴見は、まさに土俵際で、アレンジの仕事の〆切をギリギリに抱え、昨夜徹夜をした状態で、本日はサイレント参加だった。地歌箏曲家の竹澤さんが、相撲中継を見ながらの四股に鶴見のマニアックな解説が挟まれないことを寂しく思うと残念がった。しかし、感想戦の途中で、アレンジをやり終え満面の笑顔の鶴見が現れた。横綱は休場しても、途中からでも出場してもらえたら嬉しいが、本場所は白鵬、鶴竜の両横綱が途中からでも出場することはないだろう。横綱は別格であり、神格化された存在で、この番付のシステムも別格の神をつくるためのシステムとも言える。人間として形成された人格も横綱になることで神格に変容することもある。横綱に任は重く休場も多いが、今場所両横綱の休場で横綱土俵入りが見られないのは、寂しいことだ。

JACSHAの里村がポーランド語の本を音読する声と相撲の呼出しの声が重なり合った瞬間は、意外な組み合わせの二重唱であった。声楽家のあかねさんが西洋文学について語る声と相撲の出会いも魅力的だった。これから場所中は、相撲と色々なものの出会いが楽しいだろう。また、「シコーレ」というポーランド語は、学校のことらしい。四股を踏みながら聞くと、ポーランドの中に四股にまつわる単語が聞こえてくる。

その後は、体調と四股の関係についての語りが3人連鎖した。1週間前に北斎バンドの本番をしたことで下半身の踏ん張りから足の不調を感じた竹澤さんは、もし四股をしていない状態で久しぶりの本番を迎えていたらどうなっていただろう?と言う。一方、最近、多忙で四股1000に休場が続いているあかねさんも、久しぶりの四股で体のむくみが内側から活性化し、四股の効果を体感したと言う。ピアニストの平良さんは、昨日、四股を休場したことと沖縄が暑いこともあり、モヤモヤするとのこと。今日は四股を踏んだので、モヤモヤも吹き飛んだことだろう。

竹澤さんが二巡目で、双子、三つ子、四つ子、五つ子、と数え始め、さらには10人兄弟、11人兄弟、と数え続け、35人姉妹、36人姉妹と数え、50人姉妹くらいまで数えて、それ以上はカウントしなかった。なんでも、アフリカなどで異母兄妹だと、50人くらいまではいるらしく、サンコンさんも40人くらいの兄弟姉妹がいるらしい。

最後の即興では、様々な声が入り乱れる中、野村はピアノを弾いた。相撲を見ながら演奏を始めた途端に広告になってしまう。以前、広告動画が出ると、鶴見がピアノのクラスターで広告に抗ったこともあったが、今では、広告が始まると、すぐに画面共有を停止し、abema音声をミュートするので、広告との共演はなくなった。

 本日は休場であった声楽家の松平敬さんにそっくりな力士を見つけたことも大きな収穫だった。三段目78枚目の竹岡は尾車部屋で先場所序二段優勝で、見た目は松平さんの弟のようだ。身長は173センチ。松平さんの身長は何センチなのだろう?今後の活躍が期待される

 番付表を作るのも行司の仕事だが、番付表を書く稽古として、本物の番付表を全て書き写すそうだ。写経をするように、写番付表をする。スコアからパート譜をつくる写譜という仕事はあるが、スコアそのものを写譜することは通常はない。音源を聴いて演奏を楽譜に書き起こすことはあるが、スコアそのものを書き写すことはない。スコアは読むものだと思っている。しかし、スコアを写譜する稽古もあるのだろう。里村は、小説を買うのではなく、それを全て書き写した経験があるが、写すことで学ぶことは多かったと言う。ただ読むのと書き写すのでは、得られる情報が全く違うのだ。

沖縄出身の呼出し重次郎は高校時代は相撲部だった。大きな体から発せられる大きな声を聞き、徹夜明けで仕事をやり終えた鶴見の満面の笑顔は日の出の陽光のように輝いていた。

四股ノオト
9/13 四股ノオト

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